第四話
大丈夫の一言も言ってくれなかった・・・
今までも、誰一人辛い時側にいてくれなかった・・・
友達・・・私、本当はいなかったんじゃないのかな・・・
きっと、昔から・・・
雪成の心の中は、ボロボロだった、、、
私の気持ちも最悪な形で直樹君に知られてしまった、、、
もうっ・・・いやだよぉ・・・
バンッ!!
雪成は、思いっつきり机を叩きつけた。
そして、彼女は気持ちを抑えて、、、
「なに言ってんの、私があいつを好きなんてありえないから~」
嘘をついた。
「えーうそ!?」
「好きだったんじゃないの!?」
私の周りにいた女の子たちは、驚いた顔をして雪成に聞き返した。
「うん!そういう風に見えただけでしょう?私があんな奴、好きになるわけないじゃん!!」
苦しい、、、
「なーんだ、つまんねぇーの」
男子のその一言から、みんなはさっきのことはなかったように、別の話をし始めた。
「あっ直樹!そういえば、今日こんなことがあったんだよ!!」
「マジで!?すげーな!!」
「茜ちゃん!この前借りたさ・・・」
「ああ、あれね!」
いつも通りの何気ない会話、笑い声、、、
ギュッ・・・
そんな光景がなぜか、私の心をきつく締め付けた。
「これで・・・いいんだ・・・」
雪成は、一人寂しくそうつぶやいた、、、