蝶々
私は何も悪くない。
日差しが照りつける中をヒラヒラ飛んでいただけ。
校庭と呼ばれる地面の花にとまっていただけ。
それなのに私はバラバラにされ殺されたの。
蜜を吸っていて気付かなかった。後ろから子供が4人近付いているなんて。
急に羽根をつかまれて、私は足をバタつかせることしか出来なかった。
1人が何か口を開いたら、私の羽根を持ってる子供がニヤッと笑ったの。
私は一気に羽根を引き千切られたわ。白くて大きい、私の綺麗な羽根…。
その後に足をもがれて、私は胴体部分をウネウネさせることしか出来なくなったわ。
そんな私を地面に落として、女の子が笑いながら踏みつけたの。
体は半分潰れた。熱い日差しに焼かれて、私からいい匂いでもしたのかしら??蟻が何匹かやって来たわ。涎を垂らしながら。汚い体を動かしながら。
逃げようとしたけど、無理よね。そして私は死んだ。
…
…あの餓鬼…クソが…あぁ…憎い…
…憎い憎い憎いッ!!!!
私を殺す理由があったの!?私は悪いことしてた!?
もっと!!もっと空を飛びたかった!!!
…それなのにぃ!!!!
…
それなのに…彼らは何の罰もうけないわ。
でも、うけるべきよね。
…私が味わった苦しみを。
恐怖を味合わせながら、じっくりと苦しめてあげる…。一時の痛みじゃ、反省しないわよね。私が苦しんだ以上の、恐怖を与えてあげなくちゃ。
絶対に許さないわ。彼らがした仕打ちを、そのままやり返してやる。
一人づつ、一人づつ…。ゆっくりと、確実に恨みをはらすために…。
…ウフッ…
ウフフフフフ…
ウフフウフフウフフウフフ…
ウフフウフフウフフウフフウフフウフフウフフウフフウフフウフフ…




