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63 腐女子と文化祭の話。9

 うーむ。はたしてどこにいるんだろうか。

 藍沢あいざわくんと行った場所巡ってみようかなあ。


 今は教室を出て、そこら辺うろうろしてる。透香とうかさんと話したことで、落ち着きを取り戻せたよ。ありがとう。


 あ、さっき透香に連絡してもらえば良いじゃんって思った人、いますかー?


 実はですね、透香さん二人のLIME持ってないんです。かといって他の人に連絡してって頼むのも、なんか違ったんよ。だからどうすることも出来ません。とほほ。


 二人で探してくれてるっぽいから、外でも行こうかな。

 ……これは、二手に分かれてるんだったら、中と外で分かれて探してそうだな、っていう安直な考えっす。で、その二択だったら、外の方が見通しが良いし探しやすいかなって。


 あと、黒木くろきさんと会いたくないのもちょっとある。あの人外出なさそうだからさ。


 人混み歩くの大変だし、ちょっと回り道になるけど立ち入り禁止区域から下駄箱行っちゃお。


 ……ビニールテープを跨いで、よし。ダッシュ!


 え? 平気なのかって?


 大丈夫大丈夫! 実はこれ一般の人が、音楽室とかの文化祭とは関係ない部屋に間違って入らないように、っていうテープだから。

 まあ、あんま入んない方が良いっちゃ良い。怒られはしないけど、もし先生とばったり会ったら、すれ違いざまに一言あるくらいかな。でも先生が禁止区域にいること自体あんまないしね。


 ここ三階だから、一階まで下りるの大変だ。ちなみに、三階から五階がお店。だから二階から下の校舎は、全然人いないんだよ。


 それでは、地獄の連続二階下り、瑞穂みずほ、行っきまーす!


 ……いや、そんな大それたことするわけじゃないよ。ただ普通に体力勝負だから。上りじゃなくて良かったです。


 早く下りることより、無意味に見つからないように、足音立てない方に注力しッ……! ……へっ…………?



 ――終わった。…………瑞穂このアホ、足首やりました。



 え? 待って? なんで?

 駆け下りたわけじゃないよ? 普通にゆっくり下りてたよ? 何してんの?


 とりあえず二階まではどうにか下りて、足を確認。


 うーん、これは捻挫かね? 瑞穂や、お前さんは弱いのお。


 立ったら……お、痛くないな。

 じゃあ歩けるんじゃ…………そうだよね。痛いわ、普通に痛いわ。


 幸いにも保健室はこの棟の一階、……確か端っこだったかな? にあるはず。私、行ったことないから分からんのですよ(ドヤ)。


 うん、一旦落ち着くまで座ろう。ちょっとでも痛み引くかもしれんしな。


 あ、今思ったけどさ、透香に私のスマホに電話かけてもらえばよかったよね。




 しばらく経ちました。


 ねえ、みんな。人が立ち入らないところで、足音が聞こえてくるのって、こんなに怖いことなんだね。だんだん近付いてくるし、……え、もうすぐそこじゃない……? 待って怖…………え?


 目の前で、足音、止まった…………?


「……ねえ、あんた誰?」


 ……あなたこそ、人、なんですよ、ね…………?

お読みいただきありがとうございます!

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