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52 腐女子と文化祭準備の話。2

 三日目。今日が最後の準備日です。もう明日から本番なのです。


 準備は着々と進んでおる。外装は完璧、内装はあと少しって感じかな。


 だがしかし、今日は午後から体育館で楽器搬入と演奏のリハがあるのだ。私には午前しか時間がない。

 ま、抜けるのは私と柿ピーだけだから、なんてことないんだがな!


 バァン!


「「!」」


 いきなり扉が開かれ、クラス一同びっくり。


「できました!」


 あ! 裁縫班の女の子たちだ! ……てことはっ?!


「衣装、完成しましたー!」


「「おおお!」」


 拍手喝采! みんな作業を中断して裁縫班に群がる。


「どれどれ?」「ちょー見たい!」「どんなんになった?」


 皆それぞれが違う言葉を発するから、何言ってんのか全然分からん。


「まだ見せられませーん!」


「「ええー!」」


 みんな焦らされて崩れ落ちてった。私もその一人。


 そんな中、裁縫班の一人が透香に駆け寄ってった。


「ねね、透香ちゃん」


「なに?」


 ゴニョゴニョと何か話してますな。

 ……透香さんめちゃくちゃニヤニヤしてますけど、どないしたんすか。


「うん! いいよ!」


「ありがとう!」


 みんな気になりすぎてウズウズしてる。一体感がありすぎる。


「てことで、柿本かきもとくんと瑞穂みずほちゃん借りてくね!」


「えっ?」「……?」


 偶然にも柿ピーと隣同士だったもんでね、その瞬間、マジで一瞬で視線がこっちに集中した。みんな怖いよ……。




「瑞穂ちゃんと柿本くんはシフト入ってないじゃん? だからお披露目で着てもらおうかって話してたの」


 えーん! 優しさが沁みるよー!


 吹部はシフト免除してくれるクラスが多いんだ。

 ……でね、私と柿ピーはめでたく免除されました! 免除されないと文化祭回れないのでありがたい! あ、あと奏音も免除されたって言ってたなあ。


 たまに普通に入れられてる部員も見るけどね。


「なるほど……! ありがとう……!」


 でもちょっと恥ずかしさはある! お披露目が私で良いのか?!


 今ね、空き教室で裁縫班のみんなが着付けてくれてるんだ。あ、柿ピーは男子二人引き連れて隣の教室で着替えてるよ。


 部活だと、柿ピーが部屋にいるくらいだったらサックス女子は気にせず着替えてるんだけど……、ここは部活じゃないんでね。


「よし! 完璧!」


「「えー! すっごい似合うー!」」「「かっこいいー!」」


 お世辞でも嬉しくなっちゃう単純瑞穂です。こんにちは。


「瑞穂ちゃんもほら、鏡で見てみて」


「うん!」


 うっ、わ……! 衣装かっこよ!!


「え、これ作ったの天才過ぎない?」


「「ありがとう!」」


 てか待って。ほぼすっぴんにこれヤバいかも。衣装が輝きすぎて、逆にお芋な顔が目立っちまってる。


「せっかくだから、メイクと髪の毛もやっていい?」


「是非お願いします!」


 私は深々とお辞儀をした。


 流石にこれで教室には行けないので……!

お読みいただきありがとうございます!

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