番外編17 陽キャ男子は覚悟する話。2
「良かった……」
やっと見つけた。俺はほっとして、力が抜けた。
予想は的中し、本部の近くで藤咲を見つけることができた。
ほんとに良かった。何かあったんじゃないかと、ずっと焦ってたから。
……そうだ。ここで迎えに行ったら…………。
俺はスマホをポケットから出し、LIMEを開こうとした。……開こうとして、腕を下ろした。
「……」
……連絡したら、健人がヒーローになるのか。あいつが、藤咲の……。
ダメだ、渋るな。これはチャンスだ。覚悟を決めろ。
『藤咲見つけた。場所は●●あたり』
俺は手を無理やり動かして、健人に連絡をした。
『俺もそっち行く』
健人からそう返信が来て、俺は無意識に眉間にシワを寄せていた。少ししてそれに気付いて、そんな自分に対し冷笑を浮かべた。
……俺が呼んだんだろ。諦めろよ。
感情を振り払いながら、今度は俊臣に連絡をする。
『今どこいんの?』
『さっきのくじ引きのところ』
『分かった』
俺はその場から走り去った。今度こそ、藤咲と健人を二人きりにしないと。
お読みいただきありがとうございます!
今回の話が短いので、次話は明日投稿します!




