表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
45/106

33 腐女子が推しと友達になれる世界線の話。1

「じゃ、机くっつけてグループになれー」


 現国のお時間です。

 ついにやってきてしまいました。作文発表。


 席替えからは結構経って、後ろ姿をガン見できるくらいにはなんとか慣れた。でもよ、机動かしたら隣やん! その耐性はついてないっすよ! 私死にます!


 しかし、それよりも最強に私を悩ませてる問題がありまして……。


 それが作文の内容なんです。文の構造? が見本とあってればテーマは自分で決めて良いやつだからね、私、テーマをアニメ関連にしちゃったんです。……某SA○にしました。はい。


 前のグループのメンバーはいつもラノベ読んでる子と、アニメ好きの男子二人だったから良かったんだけど! 今回は違うじゃん?! 席替えしちゃったから!


 古池こいけは別に良いとして、……SA○勧めたこともあったんでね?


 でもさ、ここにいるんよ、推しが。隣に!!


 ぎゃあぁああ。どうしようまじで。


 推しにこんなオタクな話聞かせらんねーよ! ……今からテーマ変えるか?


 てか待って隣にいるの無理すぎる。左側(推し側)に全神経寄ってるわ。今、右半身触られても多分なんも感じない。


「俺から見て手前の左から時計回りで発表しろー」


 ざわ…ざわ…、とみんな発表し始めました。


 と言いつつ、うちのグループも発表始めたんだけどね。古池が。


 今日、藍沢あいざわくんの隣の人が休んじまったのさ。それもヤバさを加速させてる。人数一人減るだけで全然ちゃうんよ。


 いや、でもいけるくないか? だってSA○の技術があれば、他にもこういうことができるかもよーって内容にしたし、アニメの話感は少ないはず。よし、頑張ろう。


「おい藤咲ふじさき、大丈夫か」


「えっ?」


 古池よ、なんもないから。発表中断してまで心配してくれなくて良いから! 


 うおお、左から視線を感じる……! 頼む古池、私に注意を向けさせるな!

 壁になりてえ! って腐関連じゃないときに思ったの初だわ。


「眉間にしわよせて全然動かないから」


「あー、それは古池の発表が素晴らしすぎ」

「嘘つくな聞いてなかっただろ。俺が何話したか言ってみろ」


「……うん、ごめん! 罪を認めます!」


 潔さも大事よね!


 ああ、推しが笑ってる……(私が笑われてる)。

 ……うおおーん(泣)。絶対引かれてるよ……。隣見れん……。





「じゃあ四人目発表しろー」


 我々のグループには四人目はいないので、このちょっとの時間は自由だね。


 無事……ほぼ無傷…………若干怪我は負ったが、なんとか乗り越えた。


 てか推しの発表が素晴らしかったので聞いてくれ。

 ジャンプ力向上のために何ができるか、ってテーマだったんだけど、もう志がかっこよすぎたね。十分上手らしいのに、もっと努力しようとする姿勢とか、バレーについて熱く語ってるのマジで良き。


「ねえ、藤咲」


 お、推しに話しかけられてるッ?!


「ひゃいっ」


 はいおわたー。ひゃいって何やねん。


「今、吹奏楽部って何練習してるの? 俊臣としおみに聞いてもあんま話してくれなくて」


 触れないでくれて有り難う。


 あー、柿ピーはそういうの話さないだろうなあ。吹部の想像して話したらオネエキャラ隠しきれなそうだし。


「今は、コンクールの曲を練習しております」


「へえ、そうなんだ。コンクールって大会だよね? 俺たちでいう夏の大会みたいな?」


「はい、多分そんな感じだと思います」


「え、それって一曲だけ?」


「はい。私たちは少人数の編成なんで一曲です」


「そっか。……あ、一曲だけって練習飽きたり」

「ストーップ!!」


 声デカ。まあでも止めてくれてありがとう。全然息できてなかったからよ。


はやて、どうした?」


「どうしたもこうしたも……。あのさ、お前らの会話って、面接……?」


 ため息混じりで言ってきやがった。


 仕方ないでしょ。私から質問とかできないしさ……。


「藤咲は俺の質問に答えてくれてたんだよ? 面接ってどういうこと?」


 お、藍沢くんって結構天然なんだ。かわよ。


「いや、だからそれが面接って……まあ良いか。お前らのことだし」


「おい颯、なんかその締め方は納得いかない」


「……お前らが会話したの今回がほぼ初めてだろ? ならそんなもんかって思い直したんだよ」


「初めてではないよ。こんだけ話し込んだのが初ってだけで」


「そんなんほぼ俺の言った通りじゃん」


「……」


 藍沢くんまだ納得してなさそう。かわいい。

お読みいただきありがとうございます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ