番外編10 腐女子はまたもや衝撃を受ける話。
帰ってすぐ、瑞穂から電話がかかってきた。
私は自室に入り、ベッドの上に座った。
『透香、ごめん……。今まで言えてなくて』
電話越しでも落ち込んでるのが分かる。
「ううん、良いよ。で、今それ話してくれるってこと?」
『うん。包み隠さず、全てお話します。……それが―――』
「古池くんが奏音を?! あとそれに協力するために瀧田くんが一芝居打ってる?!」
『そうなんです……。いろんな人が絡んでるから言うに言えなくて……』
「ううん、全然良いよ。これは言えないよね。ごめんね無理言って」
『いやいや、全面的にこっちが悪いから』
そういうことだったんだ。
本当に驚いた。すごく。でもそれなら納得かな。
奏音に彼氏なんて想像できないけど、古池くん頑張れ。
「あ、だからあの時瀧田くんと一緒に遅れてきたの?」
朝のHRに駆け込んで来たときのやつ。あのあと瑞穂大変そうだったな。
『そうそう。古池も一緒だったのに、あいつだけ先に行きやがった』
「あはは、なるほど」
確かに、古池くん二人より少し先に教室に飛び込んできてたっけ。
『あ、あとこれ知ってるのが、私、古池、瀧田くんね?』
「あれ、藍沢くんと柿本くんは?」
『あー、柿本くんは古池が奏音を好きなのは知ってるよ。でも今の状況については知らないと思う。私が古池たちに口止めしたから』
「瀧田くんが瑞穂のこと好き、なんて広まったらヤバいか」
『うん、今でも誰に刺されるかびくびくしてんのに』
「だね、ガチ恋勢怖いよね。……で、藍沢くんは?」
『多分、藍沢くんも柿本くんと一緒じゃないかな』
藍沢くんが知ってたら、瑞穂と接点増えて良い感じになると思ったんだけどな。残念。
「そっか。……あ、あとね、私も報告あるよ」
『なになに?』
瑞穂、声がワクワク隠しきれてない。
「柿本くん、オネエだったんだね」
『ええー! なんで分かったのー?!』
う、うるさ……。鼓膜破れるって……。
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