表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
39/106

29 腐女子たちの打ち上げの話。

「ねえ、二人とも」


「は、はい」


 と、透香とうかさん、なんか怒ってる?


「なにー?」


 奏音かのん、なんでそんな普通に返事してんのさ。


 ここは学校近くのパスタ屋さん。

 体育祭の打ち上げで、三人で食事をして、帰る直前。自転車にまたいだ後である。


 いつも三人で食べるときは腐の会話で盛り上がってるんだけど、今日はなぜか盛り上がらなかった。

 なるほど、なんとなく空気がおかしかったからなのかもしれないな。


「……私に言ってないこと、ない?」


 や、やばい。絶対あれやん。なんでバレた?

 奏音もどうしようって顔しとる。


「え、えっと……」


「言えない感じ?」


「「……」」


 透香は私たちの反応を見て、小さくため息をついた。


「今日さ、二人が瀧田たきたくんと古池こいけくんと一緒にいるのを見たの。そこって仲良かったんだ、って思っただけ」


 見られてたんだ……。透香そのときどんな気持ちだっただろう。私だったら絶対寂しくなっちゃう……。


「…………ちょっと待ってて……!」


 私は荷物の中からスマホを取って、自転車を降りた。


「え?」


「どうしたの?」


 どうしたもこうしたもない。物陰に向かうのだ。


「少し席外しますわ」


 二人ともポカンとしてた。



「……あ、もしもし? 今平気?」


 良かった、出てくれた。ちなみに、これはLIME電話である。


『うん。どうした?』


「あー、えっとー、透香にあの大作戦こと、言っても良い……?」


 相手は古池こいけです。今更ながら許可取ります……。


『え、なんで?』


「私たちさ、あ、透香と奏音と私ね? 私たちさんこいちなんよ。なのに、透香だけ知らない状況なのが……」


『あー、そういうこと。全然良いよ』


「え! 良いの?!」


 なんか思ったよりあっさり受け入れてくれたわ。


『なに驚いてんの』


「いやあ、見直したよ」


『は? どういうこと?』


「あはは。なんでもない。じゃあ真実言うからね? あ、透香だから絶対大丈夫。むしろ協力してくれるよ」


『うん、じゃあ松井まついにもよろしく言っといて』


「うん、ありがと」


 ありがと古池。



「誰と電話してたの?」


「いや、えーっと、……兄っす」


 奏音の前で言わない方が良い気がしましたので。なんとなく。


「じゃ、帰ろ」


 え? 今言わないのかって? 

 うん、今は言わん! 奏音がいるから真実言えないじゃん? だから、帰ってから透香に電話します!


 あ、……それなら古池に電話すんのもさ、後で良かったよね……。

お読みいただきありがとうございます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ