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湧き出てくる僕の彼女達は、僕の事を本当に好きなの?

作者: 七瀬









僕は女の子が湧き出てくるという井戸を見つける!

この話は、ネットで話題になっている都市伝説からはじまった。

最初は口コミで広がった話だったが、その場所は何処にあるのか?

山奥にあるぽっんとある井戸から、若くて可愛い女の子が

次から次へと這い上がってくるというじゃないか!

まじか? しかも“初めて見る人を心から好きになるという話まで

広がっていた。”




・・・実際にモテない男がこの井戸を見つけて井戸の上にかぶせていた

板をどけると? 可愛い女の子が次から次へと這い上がってきたという。

しかも? その女の子はその男の事が大好きで大好きでしかたいとか。

そうしてその男は、その女の子を家に連れ帰ったらしい。

その男は、自分のSNSにその女の子の写真を何枚も載せていた。

めちゃめちゃ可愛い女の子で、どこからどう見ても井戸から這い上がって

きたような女の子には見えない。

しかし? その子に戸籍もなければ身元も不明。

男は自分の養子として引き取ることにしたとか。

戸籍上は“娘”だが実際は“嫁”みたいな事をしてくれているらしい。

夜の営みも彼女は彼が望む限り喜んで受け入れてくれる。

“自分だけのワガママし放題の女房。”





僕もそんな嫁が欲しい!

でも? その男は既にその場所を自動的に記憶から消去されたのか?

何処にあるのか憶えてないという事だ、写真は複数残っており場所を僕は

特定する。

たぶん、僕と同じ考えの男は皆、同じ場所を見つけだすに違いない!

その前に少しでも先に、僕はその場所を見つけ出さなければいけいと必死

に寝ずに探していると、、、?

やっと手掛かりになるモノが見つかる。

僕はそれを見て、一つの場所を想い出す。

そう、僕はここに一度行った事があるのだ!

分かれば早速、服を着替え準備をし、その場所に向かく事にした。

電車はまだ動いておらず、タクシーでそこまで行った。

金額は目を塞ぎたくなるぐらいの高額な金額になっていたが、背に腹は代えられ

ないとカードで支払う。

お金は何とかなるが、“彼女は何ともならない!”

54年間、独身でずっと独り身。

既にモテないを通り過ぎて若い女の子と話す事もなくなった。

お金を払って若い女の子と話す場所に行けばそこそこ話はできるのだが、

女の子が本当に僕の話を聞いて笑ってくれているのか?

不安になっていくので、お店に行く事をやめた。

お金も勿体ないし、そんな事をしないと若くて可愛い女の子と話せないのか

と虚しい気持ちになった。




・・・そして僕の願っていた! “ハーレム状態を僕は作る事を決めていた!”

井戸を探しだし、這い上がって来る女の子を次から次へと引っ張り出して

僕の望むハーレムの楽園を作るのだ!







 *






そして遂に僕は山奥にある謎の井戸の前まで着いた。

僕はそっと井戸に近づき、木の板を開けて見たら、、、?

そうしたら? “可愛い女の子が井戸から這い出て来るじゃないか!”

しかも? ひとりひとりと次から次へと女の子が井戸から這い上がって来る。

僕は12体の女の子連れて、一番早いバスに一緒に乗り家に向かった。

僕の部屋に着く頃には、お昼を過ぎていた。

先ずは名前を付けていこう。



『君は唯奈』

『君は日葵』

『君は陽菜』

『君は紬』







・・・順番に女の子が出てきた順に名前を付けていく。

そして12番目の女の子の名前を付け終わった後、お腹がグーッとなった。

4番目の紬が僕にこう言う。



『お腹が空いたなら? 何か作ろうか?』

『えぇ!? いいの?』

『勿論よ!』




冷蔵庫にあったモノで、簡単に作って僕に食べさせてくれる。

ああ、完全にこれは! “ハーレム状態ではないか!”

こうして、僕と12人の女の子達の共同生活がはじまる。




・・・ただ、ひとりひとりと1日経つと居なくなっていった。

僕が何故一人居ないのかと、女の子達に聞いても誰も答えない!

不思議に思っていると? 僕の隣の男が僕の女の子と一緒に部屋から出てきた。




『あぁ、どうも!』

『なんで僕の彼女と一緒に居るんだ?』

『何言ってんだよ、ずっと前から俺の彼女だよ!』

『返せ! 僕の彼女だぞ!』

『アンタ、頭でもおかしくなったのか?』





・・・僕は何時からそうだったのか?

精神病になっていた、幻覚、幻聴、妄想、耳鳴り、頭痛、、、。

現実はもう見えていない!

でも? 今僕の横で笑いかけているこの女の子も幻覚なのか?

今の僕には何も分からない。


最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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