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3人の義理の妹が全員闇持ちで毎日大変なんだが  作者: ʕ•̫͡•ʔ
【第三章】百音は大人気youtuber
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妹と生配信をする事になったのだが

そうしてその日は終わりを迎え、俺は一人で帰路を辿り家に着いた。

親父が再婚してからは雪が晩御飯を作ってくれ、いつもは雪と夕飯を共にするのだが。


今日は俺が夢部の体験入部という事もあり帰るのが普段よりも帰宅が遅くなってしまった。

そのためダイニングテーブルの上にラッピングされた晩御飯が置かれている。


俺は帰るとそのラッピングされた晩御飯を電子レンジで温め直し、箸を進めた。

スマホで適当に動画を流しながら夕飯を頬張っているとリビングの扉が開放され、雪が姿を現す。


「今日は遅かったですね。何かあったんですか?」


リビングのソファーに身を委ねた雪はそんな質問を俺にぶつける。


「今日は夢部っていう部活を体験してきたんだ。それでこんな時間になってしまった」


「そういう事ですか。その夢部という部活動に入部する予定はあるんですか?」


「今のところはないな。俺には夢がないんだ」


と、俺が言った言葉に雪は返事をしなかった。

俺は箸をとめ、雪に視線を飛ばすと彼女の顔は下を向き、暗い顔をしている。


「......どうしたんだよ雪。体調でも悪いのか?」


そう俺が優しい声色で聞くと雪はハッと驚いた様に顔を上げて目を丸くし、口を動かす。


「あ、すみません。少しボーッとしてました。えーと、夢部には入るつもりはない、んでしたっけ」


早口で言葉を紡ぐ普段通りではない雪に、俺は戸惑ってしまう。

体調が悪かったりするのか?


「ああそうなんだけど......。それよりも雪、お前疲れてないか?」


「そ、そんな事は......! 私が頑張らないと誰がこの家を......」


いつもよりも語気を荒げる自分に気づいたのか、またもやハッとした様に途中で口を結んだ。

そんなに必死に話して、何をそんなに焦っているのだろうか。


「そんなに焦らなくても俺は聞けるぞ。もう少し落ち着いてくれ。多分お前疲れてるから今日は早めに寝た方がいい」


俺が言うと雪はソファーから立ち上がり、俺に背を向ける。

そして扉を通り越し、廊下に足を運んでから、声を発した。


「......そう、ですね。今日は今から寝てきます。おやすみなさい」

と。








夕飯を食べ終えた俺は自室に戻り適当にスマホを見ていた。

課題は夢部の体験入部で済ましており後は風呂に入り歯を磨けば寝る事が出来る状態だ。


そんな時俺の部屋の扉が何の前触れもなく勢いよく開かれ、百音が俺の部屋へと足を踏み入れてきた。


「今何時だと思ってるの?」


そんな質問を受けたので俺は腕時計に視線をやり時刻を確認しようと......したのだが。


「違う違う! 時間じゃなくて!」


「......どういう事だよ? さっき時間を聞いてきたのは聞き間違いか?」


そんな俺の言葉に百音は『あああーー』と声帯を震わせた後、深い溜め息を吐いた。

そんな百音の行動に俺は益々意味がわからなくなる。


「本当にお兄ちゃんって察しが悪いと言うか、鈍感って言うか......。女の子の扱い方わかってないでしょ」


「待ってくれ。俺は鈍感系でもなければ女の子の扱い方がわからない奴でもない」


「絶対嘘じゃん。彼女とかいた事あるの?」


「あるにはあるぞ。小一の時とか昼休みに告白されてな」


まぁそれから何の音沙汰もなく、ただの単なるお遊びだったんだろうが。

一応それは相手からしてきたのだし、俺も了承したという事で彼女とカウントしている。


「小一とか意味ないし。て言うか話逸れたし。私が言いたかった事わかってる? 怒らないから正直に答えて」


「言っても怒るなよ? ......正直に言って、わからない」


「まじで最低最悪。お兄ちゃん察し悪すぎ」


「そんなに言わなくてもよくないか......?」


意外と悪口でほんの少しだけムッとしてしまう。

まぁそんな物はものの数秒で忘れ去ってはしまうが。


「私が言いたかったのは編集。まさか忘れてないよね」


思わず百音の言葉にドキッとしてしまう。

正直言えば忘れていた。


百音とは俺が編集者として俺がやっていたバイトよりも多い賃金で雇われた。

仕事内容は至って単純で百音が撮った動画を俺が編集するというものだ。


だが百音から将来的には『一緒に動画撮影もしない?』と言われている。

その答えは今現在保留にしてあり、俺自身としてもその回答に辿り着けていない。


「いや忘れてはないぞ。この後やろうと思っていたところだ」


「絶対嘘じゃん。私そういうのわかるからね。ま、忘れてたのは以後気をつければいい話で、それよりも」


ここで百音は一旦切って一泊を置き、短時間の沈黙を作った。

......そして再び言葉を放つ。


「今日は私と生配信をして貰うから」


──そんな目が回りそうな難題を俺にぶつけるのだった。

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