今の政治に求められているのは説明力
菅が指導力をアピールしているようだが、不安が広がっている中で必要なのは説明力だった。
安倍は説明力はなかったが、意味不明ながら妙な説得力は持っていた。これは、トランプにも共通するところだ。それに比べ、菅が持っていたのは指導力ではなく判断力だろう。指導は強引に引っ張っていくものではない。指導は相手に理解させることから始まる。
もし、彼が真の指導力を持っていたら、孤立することもなかったろう。おそらく岸田には彼のような事前の判断力はない。彼にあるのは事後の判断力だ。だから、官邸主導ではなく官僚主導で物事を進めることになる。説明力は高くはない。今の自民党議員で説明力を発揮できる人はいない。もし詳細な説明をしたら袋叩きにあうだろうから。
国民が望む指導力とは、説明力であり説得力である。しかし、議員たちは独断や英断こそが指導力だと思っている。この考えを変えない限り、維新の進撃はつづくことになるだろう。