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86話

「これでボクも不老不死だ!」


「お前、自分がどんな事をしたのかわかっているのか?」


不老不死・・・それは人類誰しもが1度は望むもの。だが実際不老不死になったとしたらどうだろう・・・それはきっと孤独との戦いになるだろう。だからボクは勇者クレアを孤独にさせないために不老不死になる事を選んだ。


「わかっているよ。君を不老不死の孤独から守るためにやった事だ」


「・・・私にはそんな未来は見えていない。お前は何を考えているのだ?」


「何も考えていないよ。ただ直感のおもむくままに行動したらこうなっただけ。そしてこれが運命を切り開く龍希眼の力だよ。勇者クレア、君に今どんな未来の景色が見える?」


「・・・お前と私、そして龍理人タキアと一緒にドラゴンの王、ヤマタドラゴンを倒してそのドラゴン肉を食べて、龍の神となり新たな世界を作る景色が見える」


「その景色は面白そうだね。その新たな世界ではどんな景色が見える?」


「何も見えない・・・なぜだ?」


「その新たな世界では全員が龍希眼を持つ世界にしたらどうかなって思ってるからさ。全員が運命を変える力を持つ世界。どうかな、こんな世界は?」


「そんな世界なら面白いかもな」


「それにさ、そんな面白い世界なら不老不死になってずっと見ていたいと思わない?」


「たしかにそうだな。不老不死になって初めて良かったと思えたよ」


「じゃあボクと一緒にワクワクするような冒険の旅をしようよ」


ボクは勇者クレアの手を取り、龍理人タキアの元に一緒に魔法で移動し、仮死状態を通り越して1度死んでしまった龍理人タキアにドラゴン肉を食べさせて生き返らせた。


「タキアさん、遅くなりすみませんでした」


「いえ、きちんと生き返る事が出来たので問題ないですよ。ところでホクトさんの後ろに隠れているのは勇者クレアですか?」


「お姉ちゃん、今までごめんなさい」


「1度死んで生き返った時の肉体変化で男になってるからお姉ちゃんは変な感じだね。それに謝らなくてもいいよ。だけどもう死ぬのはイヤだから自分も不老不死になりたいもんだね」


「じゃあこれから3人でイワクドラゴンを退治に行こうよ。その肉を食べて不老不死になったら、ドラゴンの王、ヤマタドラゴンを退治して、あれもこれもやりたい事いっぱいあるよ」


「じゃあイワクドラゴンのところにまで一気に向かうよ」


「わかった」


ボクと龍理人タキア、勇者クレアは一緒にイワクドラゴンのところまで磁石のような魔法で移動した。


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