表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

85/88

85話

2代目龍人エンリュウから差し出されたドラゴン肉を受け取るとボクはある事に気づいた。


「勇者クレアが見た未来ではタキアさんはこのドラゴン肉を食べて、仮死状態から蘇る事が見えていたって事なんだよな・・・」


「どうかしましたか?勇者クレアが見た未来通りに進む事が気になりますか?」


「・・・はい。龍希眼を開眼してボクは自分の手で運命を切り開いたと思っていても、それは勇者クレアにとっては見えていた未来の景色」


「一体彼女にはいくつもの未来が見えているんでしょうかね。彼女の暴走を止めなければ世界は滅亡します。幾千もの過去と未来を見てきた彼女を止める事が出来るのは、前世の過去で世界を滅亡させたホクトさんしか出来ない事です」


ボクにしか出来ない事・・・それは矛盾した事。


「世界を滅亡させようとする勇者クレアの暴走を止めるにはボクが世界を滅亡させるしかない。そして大事なのは世界を滅亡させた後だ・・・」


「どうやら覚悟は決まったようですね。これ以上私からは何も言いません。この世界の命運はホクトさんに託しましたよ」


「わかりました」


ボクは2代目龍人エンリュウさんに別れを告げて、仮死状態のタキアさんのところに向かった。


「タキアさん、すみません。ボクはタキアさんをこのままにして殺す事にいたします」


ボクは仮死状態のタキアさんを洞窟の入り口付近に放置して、磁石のような魔法を使い勇者クレアの元に移動すると、急に現れたボクに驚く事もなく勇者クレアは話出した。


「龍希眼は開眼したみたいだね。けれど、なんで龍理人タキアは一緒じゃないのかな?」


「タキアさんは1度殺す事にしました」


「そうきたかい・・・そのパターンだと・・・そうかい、そうかい、そんな未来を選ぶんだねぇ・・・だがあんたの思い通りにはさせないよ」


月の右眼を存分に駆使する勇者クレアはボクが思い描く未来さえも見えるという事なのか・・・これではまだダメだ。龍希眼の真の力を使いこなすにはボクも勇者クレアと同じ土俵に立つしかないみたいだな。


ボクはドラゴン肉を取り出すと勇者クレアは困惑の表情を浮かび始めた。


「そのドラゴン肉は何に使うつもりだーーーー!!」


声を荒げ、襲いかかってきた勇者クレアをひらりと躱してボクは2代目龍人エンリュウから渡されたドラゴン肉を食べ始めた。


「これでボクはあなたと同じ状態になった。これでボクも不老不死だ!!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ