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83話

ボクが洞窟の中に入ると1人の龍人が静かに目を閉じて待っていた。


「ホクトさん、待っていました」


2代目龍人エンリュウが目をパッと見開くと静かだった空気は肌がひりつく感じに一気に変わった。


「私はあなたに倒される未来が見えてます。そしてもし私が龍希眼を使い、新たな未来を切り開くとそれは世界が滅亡する事に繋がります。ホクトさん、あなたは龍希眼を開眼してこの絶望の未来を切り開いて下さい」


なんとしてでも龍希眼を開眼しないといけないな。


「龍希眼の開眼の前にまず始めに月の右眼の使い方を教えましょう。ホクトさんは太陽の左眼で前世の未来は見えますよね?」


「はい」


「それでは前世と現世との分岐点になったところを見て下さい」


分岐点となったのは蛇の獣人ヤミミと会い、死の黄金リンゴを受け取ったあたりだな。


「そこに映し出される自身の影を見て下さい。その影には自身が選択しなかった別の未来が見えます」


影をよく見ているといろいろな景色が見えてきた。その中には現世で選択した景色もあれば、その場でボクが勇者マイヤに殺されていた景色もあった。


「希望ある未来もあれば絶望の未来もある。それが月の右眼で見える未来。人は無意識のうちに希望がある未来を選択し生きています。その時に死ぬ未来しか見えなくても人はその中でも1番希望ある死の未来を選びます」


希望ある死の未来・・・


「龍希眼はそんな死しか見えない未来すらも切り開く力を持つ眼です。ホクトさん、龍希眼を開眼する答えは自分の中にあります。この意味をよく考えて下さい」


自分の中に答えがある・・・


「・・・エンリュウさんは自身の持つ龍希眼で世界を滅亡から救う未来に変える事は出来ないのですか?」


「そもそも龍希眼と龍希眼が相対する時、世界が滅亡に向かう時なんですよ。だから私は初代龍人エンリュウを倒して2代目龍人エンリュウになり滅亡を回避する未来を選びました。ですが幾千もある未来の中には滅亡に向かう未来もあります。それが今生きるこの世界です」


滅亡に向かう世界・・・


「おしゃべりはこのくらいにしておきましょうか。私は死の黄金リンゴを食べたドラゴン肉を持っているので私を倒せば勇者パトラ、イヤ、龍理人タキアを救う事が出来ます。ホクトさん、あなたには今どんな未来が見えていますでしょうか?」


ボクに今見えている未来。それは・・・


2代目龍人エンリュウがボクを本気で殺しにかかってくる未来が見えている。


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