81話
タキアさんと一緒にヒエイ山に着くとイヒヒヒ達が出迎えてくれた。
「久しぶりだな。元気にしてたか?今日は相手出来ないんだ、ごめんな」
あっ、久しぶりって事はタキアさんは前に来た事があるんだな
「今日は龍人エンリュウに会いに来たんだ。案内してくれるか?」
「イヒっ!」
イヒヒヒ達に案内されて山を登って行くと、8合目くらいにある小さな洞窟の前に連れて行かれた。
「案内してくれてありがとう。さてホクトさん、これから龍人エンリュウと会います。その前に少し私の過去についてお話ししなければいけない事があります」
タキアさんの過去って気になるな。あらたまって話ってなんだろ?
「私は死んだ勇者パトラです」
えっ!!勇者パトラは絶世の美女って聞いてたよ?それがどうしたらダンディなおじ様になるの?っていうかなんで生きてるの?
「ホクトさん、ハテナマークが顔に出過ぎていますよ」
「あっ、すみません」
「驚くのも無理はないと思います。この事を知っているのは勇者ラオと勇者クレアだけですからね」
えっ、ラオさんは知っているんだ。っていうか勇者クレアも知っているんだ・・・
「勇者クレアが死の黄金リンゴを食べたドラゴンの肉を食べた話は知っていますね?」
「はい、ラオさんから聞きました」
「勇者クレアはドラゴン肉の力を使って勇者パトラを生き返らす事にしました。だがその代償が大きかったのです」
大きな代償とは・・・
「その代償で勇者クレアは不老不死になりました」
不老不死・・・それは人類が常に夢に描く夢物語。
「不老不死と聞くと一見するといいように思いますが、死ねない身体というのは大変なものです。そして勇者クレアは死ぬ方法を探し始めました」
不老不死が死ぬ方法・・・呪いを持つイワクドラゴンにたどり着いたって事か・・・
「もうお気付きですね、イワクドラゴンです。だけど勇者クレアはイワクドラゴンでは自分が死ぬ未来は見る事が出来なかった。世界を滅ぼす事以外で死ぬ方法が見えずに絶望していたところで、私達は1つの希望を見つけたのです」
1つの希望・・・
「それがホクトさんです」
えっ、ボクが希望・・・




