80話
「ゲンブドラゴンを倒したのはホクトさんですよね?」
バレているならしょうがない。素直に認めるしかないな。
「はい。ボクが倒しました」
「ならばゲンブドラゴンの実物を見てみたいのですが、よろしいでしょうか?」
「じ、実はまだラオさんに報告をしていなくて、それは難しいかもです」
「じゃあ今私の方から風魔法を使って話を通しますね」
えっ、ラッキー!
「・・・ラオさんですか?タキアです。実はホクトさんがゲンブドラゴンを討伐したのですが、バタバタしててまだ報告出来ていなかったみたいです。それでゲンブドラゴンを調理してみたいのですが、よろしいでしょうか?」
・・・
「オッケーもらいましたので、裏庭の方でゲンブドラゴンを見せてもらいたいです」
タキアさんの対応は素晴らしく、ラオさんの扱い方をよく知ってるいるかのように、ボクは怒られる事もなくスムーズに話は進んだ。やったね!
・・・
裏庭に移動してゲンブドラゴンを取り出したが、ゴムのような身体はタキアさんの龍絶技巧を持ってしても、調理はおろかキズをつける事すら出来なかった。
「まさかここまでとは思っていませんでした。さてどうしましょうか?」
えっ、どうしたらいいのかをボクに振るの?
「ボ、ボクに言われても・・・」
「ドラゴンの事は龍人に聞くのが1番手っ取り早いんですよ。イヒヒヒ達が住む山、ヒエイ山に龍人エンリュウがいますので行きたいと思うのですが、ホクトさんは龍人エンリュウに会う覚悟はありますか?」
タキアさんはなんで龍人エンリュウに会う覚悟はあるのかって聞くんだろ?龍人エンリュウは伝説の勇者リュウケンを育てた龍人だよ。そりゃあ会えるなら会いたいに決まってるじゃん。だけど、何か気になる部分もある・・・
「会うにしたがって何かあるんでしょうか?」
「大した事はありません。少し死にかけるだけですよ」
あー、それならオッケーだね。ってなるかい!!
「私は少し死にかけるだけで、ホクトさんの場合は大丈夫だと思いますよ」
「イヤ、タキアさんが少しでも死にかけるならダメですよ。で、なんでボクなら大丈夫なんですか?」
「イヒヒヒとの百人組手に勝利してるからですよ。とりあえずはまずはヒエイ山に向かうとしましょう」
こうしてタキアさんに強引に引っ張られながら、一緒にヒエイ山に向かう事となった。




