71話
ボクの攻撃がゲンブドラゴンに効かないのはよーくわかった。
「ゲンブドラゴンはボクの攻撃では反射攻撃すらしてくれません。ゲンブドラゴンは反射攻撃を盾術奥義・龍天返しで何度も何度も返す事で倒せます」
「ゲンブドラゴンはそうやって倒すんですね」
「まずケンタローさんは剣術奥義の龍絶剣・三日月で攻撃してください。反射攻撃は全員に返ってきますのでケンタローさんは攻撃した後はガードしててください」
「わかりましたと言いたいところですが、私も盾術を持つ万能勇者です。ホクトさんと一緒に龍天返しで何度も反射攻撃を返しますよ」
「・・・無理のないようにお願いします」
ボクは前世の過去を見ているからわかっている。二刀流の盾術でなければ攻撃の威力の方が強すぎて普通の盾術では打ち負けてしまう事に・・・
「それではお願いします。龍天飛翔穴」
ボクがケンタローさんの龍天穴を突いてバフをかけるとケンタローさんはゲンブドラゴンに攻撃を仕掛けた。
「龍絶剣・三日月」
刹那の瞬間に3回突きを放つ。ダン、ダン、ダン。
ドン、ドン、ドン
攻撃が反射して返ってきた。
「「盾術奥義・龍天返し」」
ドン、ドン、ドン
龍天返しで返した攻撃はまた反射して返ってくる。
「「盾術奥義・龍天返し」」
ドンっ、ドンっ、ドン!!!
「うっ!」
「ハイパーガード」
ドーーン
ケンタローさんが反射攻撃を受けきれず吹き飛ばされそうになったためハイパーガードで受け流し、ケンタローさんを受け止めた。
「うっ!思った以上に大変だけど、これは私にとっていい修行になりそうです。無理はしないので少し修行に付き合ってもらいませんか?」
ボクにとってもこれはいい修行になる。
「はい。よろしくお願いします」
〜〜〜
「「盾術奥義・龍天返し」」
ドゴーン、ドゴーン、ドゴーン
「うわっーー!!」
「ウルトラガード」
何度も繰り返し行ってきたから、だいぶ攻撃の反射を上手く返せるようになってきたがケンタローさんの身体はもうボロボロになってきている。
「龍天飛翔穴」
ケンタローさんの身体の龍天穴をついて回復させるが、自分の不甲斐なさに心が折れかかっている。
「ボクは攻撃に関しては最弱ですが守る事に関しては最強だと思っています。単純火力で言うなら鍛冶勇者のゼロさん、魔法火力で言うなら賢者勇者のアイリンさんが最強でしょう。その中でもケンタローさんは万能勇者でバランス良い強さでどの勇者よりも強い最強の勇者です」
「・・・」
「ゲンブドラゴンに関しては相性の問題で倒せないだけって事ですよ」
「ホクトさんは本当に強くて優しい人ですね」
(惚れてまうやろーー)
「修行はここまでにしましょう。今度は倒しに行きましょう」
なんだろう・・・なんか意味深な間がある気がする。
「ここからはボクもなりふり構っていられない命がけの龍天返しが始まります」
ボクとゲンブドラゴンとの本気の撃ち合いが今始まる。




