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69話

ボクと万能勇者ケンタローさんはガンキ山にいる黄色の龍人、龍皇帝キリュウさんのところに来ている。


「ホクトよ、どうやら6つのドラゴンストーンを手に入れたようだな。それでは最後のドラゴンストーン、月のドラゴンストーンの手に入れ方を教えよう」


世界を滅ぼした前世の過去を見たボクは月のドラゴンストーンの手に入れ方は知っている。


それは・・・


「月のドラゴンストーンは龍人を倒せば手に入れる事が出来るぞ。だが今のお主の実力ではそれが到底無理だということはわかっているはずだ」


「はい」


月のドラゴンストーンを手に入れるという事はこの世界の秩序を保ってきた龍人を倒す事を示す。そしてそれは世界を滅ぼす事に繋がるという事でもある。


「新たな力を求めるのなら北の大地に行き、ゲンブドラゴンを倒してこい」


あれ?世界を滅ぼした前世の過去ではこの後ヤバイカザンの街に行って龍理人のタキアさんと一緒に北の大地に行ってゲンブドラゴンを倒しに行くはずだったのに前世の過去とは違う。万能勇者のケンタローさんが仲間になったからなのか・・・


「どうした?行くのが怖いのか?ゲンブドラゴンはこの世界で1番弱いドラゴンだぞ」


烈火ドラゴンよりも弱く最弱のドラゴンだが誰も倒した者はいない最強のドラゴン。そんな矛盾したドラゴンがゲンブドラゴン。


「いえ、そうではありません。誰も倒した者がいないゲンブドラゴンを倒せるのはボクだけだと思っています」


「その言い方だとゲンブドラゴンの倒し方をわかっているみたいだな。ゲンブドラゴンは剣無や堅無と言われるドラゴンでゴムのように非常に柔らかいドラゴン。攻撃は一切してこないが全ての攻撃を反射する特性を持つドラゴン」


世界を滅ぼした前世の過去ではタキアさんと一緒に行きゲンブドラゴンを倒したがその際タキアさんはほんのわずかな小さなケガをした。そしてそのケガが原因で最高の龍理人を決める大会で負ける事になる。現世ではそうなる事がないという事なんだな。


「ゲンブドラゴンを倒す方法はその反射を利用して倒すしかない。そしてそれが出来るのはボクしかいない」


「わかっているみたいだな。それでは行ってくるがいい」


「はい」


こうしてボクと万能勇者のケンタローさんは北の大地に行く事になった。



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