61話
ボクは気づくとオウマの街まで来ていた。
「なんでボクはこの街に来たんだろ」
自分でもなんでこの街に来たのかわからないまま街をウロウロしていた。
「そういえばこの街の近くに闇落ちした勇者ジャギンの作った盗賊団シルバースネークのアジトがあったんだよな。解体されたアジトだけど行ってみるか」
アジトに着くと人の気配は何もなく真っ暗なアジトは静けさだけが漂っている。
「なんだろ、このアジトは不思議と落ち着く感じだ・・・」
アジトには元々人が住んでいたため、不自由なく過ごせたボクは何日もアジトに泊まっていた。
「時折アジトの地下から何か音がするな」
誰もいないはずのアジトの地下から音がする事が気になってきたボクはアジトを探索し始めた。
「アジトの1番奥の部屋は団長の部屋みたいだな。ここでジャカルは過ごしてきたんだな」
団長の部屋の床をよく見てみると地下に繋がる扉を発見。
「音がするのはこの下からのようだ。この先には一体何があるんだろ」
ボクは地下に繋がる扉を開ける。
扉を開けた先はずっとずっと道が続いていた。
しばらく歩くと音が聞こえる。その音は人の声のようにも聞こえる。
「解体されてしばらくたっているんだぞ、誰もいるわけないよな・・・」
それからさらに奥に進むとわずかな灯りが見えてきた。
そのわずかな灯りに照らされたのは鎖に繋がれた蛇の獣人。
「久しぶりに人が来たな。我に何の用だ」
「地下から音が聞こえたので調べに来ただけで用は特にありません」
「そうか・・・そもそもお主は何故この場所に来たのだ?」
そういえばなんでこの場所に来たんだろ・・・
「闇落ちした勇者ジャギンがたどり着いた場所だから来たのかもしれないです」
「ならばお主も闇落ちしたのか?」
・・・ここに導かれるように来たって事はボクは闇落ちしたって事なんだろう
「もしお主が闇の力を手に入れたいなら力を貸してやってもよいぞ」
ボクは何がしたいんだろ・・・闇の力が欲しいわけでもない
「どうした?闇の力があれば最強の力を手に入れる事が出来るぞ」
ボクは・・・
「その最強の力を守るために使うと言ったらどうしますか」
「・・・面白い事を言う小僧だな。そんな事を言った人間はリュウケンという小僧以来だな。そういえばお主もリュウケンと同じ目をしているな」
ボクが伝説の勇者リュウケンと同じ目をしている・・・
「リュウケンさんもこの場所に来たということはリュウケンさんも闇落ちしたのでしょうか?」
「奴はジャギンを追ってこの場所まで来た。奴は闇をかき消すほどの眩しい光、太陽のドラゴンストーンを持っていた。闇落ちなんてするような奴ではなかったよ」
ボクも太陽のドラゴンストーンを持っているんだけどな・・・
「もしかしてお主は太陽のドラゴンストーンを持っていて闇落ちしたのか?ますますお主は面白い奴だ、はっはっはっ」
なんか笑われているな、でも久しぶりに笑い声聞いたかも・・・
「お主には我の持つ闇の力を授ける事にしよう」
えっ、マジで
「修行は厳しいが太陽のドラゴンストーンを持っているなら闇の力に耐えれるはずだ。頑張れよ」
「は、はい。よろしくお願いします」
「それではまず死んでもらう事にする」
えっ、えっーーーー!!
・・・段々意識が・・・薄れて・・・いく・・・・・




