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60話

ジャカルはあっという間に太陽のドラゴンストーンを手に入れて、イーリアと帰っていってしまったため、今は1人でゴミ拾いをしている。


「やっぱりみんなイケメンがいいんだな」


クロウテングがゴミを集めてゴミだらけになってしまったクロマタ山にボクの独り言が響き渡る。


「でもこんなのでボクは闇落ちしないんだけど、どうやったら闇落ちになるんだろ」


ボクはずっと考えながらゴミ拾いを続けた。


1か月も山にこもってゴミ拾いを続けていたらクロウテングに認められたのか、ついに太陽のドラゴンストーンを手に入れる事が出来た。


結局闇落ちなんてしなかったけど、とりあえずギルドに戻るとするか。


久しぶりに王国ギルドに戻るとギルドの中は騒然としていた。


「どうかしたんですか」


近くのギルド職員に声をかけると、ジャカルがイーリアと共にドラゴン討伐に成功したと聞かされた。


「マ、マジで・・・」


話をよく聞いてみると、ボクがクロマタ山にこもっている間にマイヤを始めとする勇者達がそれぞれ4属性のドラゴンストーンを手に入れジャカルに渡した事によってジャカルは6属性のドラゴンストーンを集め、その事でドラゴンを倒せる力を手に入れてドラゴンに勝つ事が出来たみたいだ。


交渉術を持つジャカルだから勇者達と交渉して手に入れたんだろうな。交渉術は本当にすごいスキルだよ・・・


「あっ、ホクトさんお久しぶりです」


久しぶりのラオさんだ。


「ジャカルさんもDの勇者になる事が出来ました。これでホクトさんの役目も終わりです」


えっ、どういう事・・・


「古代砂漠の民の王のファラオーの仮面に蛇のシンボルがあることはご存知ですか?」


いきなりなんだろ


「その仮面を見ればわかる通りファラオーは蛇を崇拝しているんですよ。そしてファラオーの子孫であるトラオーはジャギンに強くなってもらうために敢えて勝負を仕掛けて闇落ちさせた」


えっ、それならラオさんは・・・


「私はジャカルさんに強くなってもらうために最高の脇役を育てる事にしました。ホクトさんは最高の脇役、最高の名バイプレイヤーでした」


えっ・・・ボクは・・・ボクは・・・


「ホクトさんの心は読みやすく操りやすかったですよ。今までありがとうございました」


そ、そんな・・・


ボクは涙を流しながら気づくとギルドから飛び出していた。

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