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5話

とってもとっても美味しい果物、ベリーベリーベリー。この果物のミツを集めるベリーハチの作るハチミツ、ベリーハニーが大好きな魔物、ストロベリームーンベア。


ストロベリームーンベアの手で掻き回したベリーハニーはムーンハニーという赤い液体に変わり、極上の甘さの液体となる。


そしてその極上の甘さの液体を食べて育つストロベリームーンベアの肉は最高ランクの肉質を誇るA5ランクの肉と呼ばれる。


しかしストロベリームーンベアの亜種、青い瞳と胸に青い月のアザがあるブルームーンベアは違う。


ブルームーンベアがベリーハニーを手で掻き回すと超絶苦いブルームーンハニーという青い液体が出来上がる。そして肉も超絶苦く、倒しても食材としての価値もないため冒険者達からは嫌がられる存在だ。


だがしかし、このブルームーンハニーは鑑定士にとっては最高の液体だ。食べると目の疲れがなくなるのだ。だけどね、超絶苦いからみんな敬遠するんだよね。ボクも一度飲んだ事があるけどしばらくは何を口に入れても苦い味しかしなかった。あの味ならもう口には入れたくないなって思ったよ。



青い月を見たという情報を元に探しているとブルームーンハニーを隠している洞窟をついに見つけた。


どうやら洞窟には今ブルームーンベアはいないようだ。今の内にこっそりと忍びこみブルームーンハニーを採取する。


トン、トン


誰かがボクの肩を叩く。振り向くとワレナニシトンジャという勢いでこっちを見ているブルームーンベア。


あっ、お邪魔してます。そのままの勢いで帰ろうとするとブルームーンベアは襲いかかってくる。


強烈な右腕の振り下ろし、ボクはアダマン鯛のウロコの盾でガードする。


ガキンッ


Aランクの魔物でも盾はキズはつけられる事なく受け止める。そしてすかさず鑑定眼・開眼で弱点を見る。


この個体の弱点は心臓のところにある青い月の部分、わかりやすくて説明しやすいから超いい。


これ以上相手する必要はない。ボクは素早く逃げた。



山を下りてギルドに戻ってくるとギルドは騒がしかった。


どうしたのか聞いてみるとブルーファングブラックウルフの希少種、ブルーファングシルバーウルフの群れが現れたそうだ。


ブルーファングシルバーウルフの牙は青銀の牙と呼ばれ、その牙から作られる包丁は超一流の料理人しか持つ事を許されないほど超高級品。


そもそもブルーファングシルバーウルフは群れで行動すると聞いた事は一度もない。希少種は基本的には一体でしか現れないからな。


そして満を辞してサトウ登場。その姿は右腕の肘から下を食いちぎられた痛々しい姿だった。


「まさか希少種の群れが来るとは思っても見なかったぜ・・・これで俺も先遣調査隊を引退だぜ」


フラグとは末恐ろしいものだ。


「ホクト、お前には迷惑をかける事になったな。すまない」


「そんな事は気にしないで今は安静にしていた方がいいよ、後始末はボクに任せて」


その後、ボクはギルドマスターのところに向かった。


コン、コン


「失礼します。ブルーファングシルバーウルフが群れで現れた件聞きました。調査の方はどうだったんでしょうか?」


「ホクトさん、帰ってきたばかりで申し訳ありませんがすぐにブルーファングシルバーウルフの群れのところに向かって欲しいです。サトウさんは弱点を見る間もなくやられて帰ってきました」


たとえ弱点がわかったところで希少種の群れであれば弱点はその個体ごとに違う。その弱点を冒険者にはどう伝えたらいいのだろうか・・・


「わかりました。今すぐに向かいます」


「希少種の群れであれば、下手したらAランクの冒険者達でも相手をするのは難しいかもしれません。その時はSランク案件として勇者に依頼を出さなければならないかもしれません。それほどまでに今回の調査は難しいと思っていて下さい」


勇者を呼び出すという事は多額の依頼料が発生する事になる。下手をするとその街のギルドが赤字になり、ギルドマスターはクビになる事もあるという。


「かしこまりました」

ボクは急いでギルドを飛び出し、ブルーファングシルバーウルフの群れが現れた草原に向かっていった。



明日は3話公開。12時15時18時に公開いたします。


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