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45話

「私は盗賊団シルバースネークの団長を務めている。私は生まれた時から勇者としてシルバースネークの団長になる事を運命付けられていた。だが私はその運命を変える事にした」


運命を変える・・・


「砂漠に住む古代人はオオカミに似たジャッカルという獣をウプウアウトという神として崇拝していたと聞く。その意味は道を切り開く者。私はジャッカルを意識したその神のようになりたいと思い、偵察を任務とする王国先遣隊銀狼の牙に入り、道を切り開く者としての運命を歩もうと思った」


なんかカッコいい事言っているな。


「この王国は古くから貧困をなくそうなど17の目標を掲げているSDGsという活動をしているが、一向に貧困や飢餓などはなくなっていない。そういった弱者が盗賊団に入り悪事に手を染めてなんとか生活しているのが現状だ」


たしかに・・・


「私は盗賊団シルバースネークを一度解体して、幸せを与える盗賊団ホワイトスネークを立ち上げようと思っている。ホワイトスネークが狙う相手は悪事で金を稼いでいる貴族。私がシルバースネークの団長になってからは殺しを辞めて、そういった貴族を相手に取引をしてきた。私は悪事をしている貴族を倒して弱者に新たな希望の光を見せてあげたいんだ」


何このイケメン。中身もイケメンなんだけど・・・


「万能勇者や錬金勇者マイヤにはすでに話はしていて賛同はいただいている。鍛治勇者のゼロさん、賢者勇者のアイリンさんにも賛同していただきたいがいかがだろうか?」


「貧困が原因で怪我をしても満足な治療を出来ずに腕を失くし、盗賊団に入る事になった人をワタシは多く見てきた。そういった人達がいなくなるならワタシは賛成よ」


「オレも賛成だな。子ども達には貧困や飢餓で苦しむ未来ではなく希望ある未来を見せたいと思っている」


みんなカッコいいんだけど・・・


「ボ、ボクは・・・」


「ところでなんで君はここにいるんだい?呼んだ覚えはないが」


えっ


「この街にいる勇者を集めてほしいと言われたのでホクトさんをお呼びしました」


ラオさんフォローありがとうございます。


「・・・そうか、そういう事なら私に落ち度があるんだな。今度からDの勇者を集めてほしいと頼む事にするよ」


イヤミな言い方だな。ジャカルもDの勇者じゃないのに・・・


「話を続けよう。これでDの勇者全員の賛同は得られた。私はこれからシルバースネークのアジトに行き、人々を避難させる。その後で2人にはアジトを解体してもらいたい」


「わかったわ」

「わかった」


「それではよろしくお願いします」


ジャカルは退室していった。


「まぁ賛成はしたけど、ワタシはジャカルの事嫌いなんだよね。いつも胸ばかり見てデートの誘いをしてくる最低な奴。それでも仕事だからアジトの解体はきちんとやらせていただくわ。それじゃあワタシはこれで失礼します」


黄緑色のローブの上からでもわかる大きな胸元には緑色の風のドラゴンストーンがキラリと光る。それのおかげで全身を覆うローブでも一目で賢者勇者だとわかる。


賢者勇者アイリンは退室する際に一礼して帰っていた。その際、大きなおっぱいは揺れる。ここで違和感の正体に気づいてしまった。


あのおっぱいはウォーターアーマーによる偽乳だ。


マイヤのおっぱいを間近で見ていたボクだけはわかる。イヤ、訂正しておこう。堅の力を使いこなすボクだけはウォーターアーマーだという事に気づけた。


盾術、堅の力を使いこなすためにボクは様々な努力を重ねてきた。ボクは魔術のスキルを持っていないためウォーターアーマーなどの魔法鎧は威力を少し弱める程度の効果しかないが、それでも努力してきちんと扱えるようにはなっている。


その過程である事に気づいてしまったんだ。ウォーターアーマーは適度なプニプニ感があり気持ちいい。だが本物のおっぱいとは程遠い。あくまでも事故だがまれにマイヤを守る時におっぱいに当たる事があったからウォーターアーマーのプニプニ感は本物とは違う。


本物のおっぱいの感触を求めて、イヤ、最高の魔法鎧を求めてボクはある結論にたどり着いた。


それはウィンドアーマーとウォーターアーマーを掛け合わせる複合魔法。ウィンドアーマーの持つフワフワ感とウォーターアーマーのプニプニ感が混ざり合えば最高の魔法鎧が出来るはずだ。だがボクには複合魔法はできない。


ボクには出来ないが賢者勇者アイリンなら最高の魔法鎧は作れるはずだ。いつか機会があれば提案してみよう。


「じゃあオレもそろそろ帰る事にするよ」


あっ、ちょっと待って


「ゼロさん、錬金魔石のカッティングは出来ますか?」


「この街にきてから本格的にやりだしたからまだ未熟だが、それでもいいなら出来るぜ」


「じゃあ盗賊団のアジトの解体終わってからでいいのでこちらの魔石をお願いしたいです」


ボクは中くらいの風の魔石、スターエメラルドを取り出した。


「これはワシシシから取れる最高級の魔石だな。それで指向性はどうする?」


火と水のドラゴンストーンを手に入れてから魔力感知が鋭くなった。目で捉えきれない白のワシシシの動きについていけるようになれるとすれば風の魔力感知力を上げるのがいいのかもしれない。


「魔力感知力の強化でお願いします」


「・・・そうか、ホクトならばそれが相性いいんだな。シルバースネークのアジトの解体が終わったらやってやるよ」


「お願いします」


「おう、じゃあな」


ゼロさんも退室していった。


「錬金魔石の指向性も決まりましたね。最強の回復術、龍天飛翔穴を覚えた事によって錬金ポーションは必要なくなりました。次は魔王マグロから魔王の柳葉包丁を手に入れる事ですね」


「はい」


いよいよ魔王マグロとの勝負の時だな。

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