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4話

今日はいい朝だ、空には見事な龍雲がある。いい気分でボクは仕事に出かける準備を始める。


まずはこれ。天空クモの糸で縫って作った真っ黒な服を着る。伸縮性抜群で丈夫で動きやすい服でいざとなればロープにも出来る優れものだ。真っ黒な服にしているのはシノビスタイル。先遣調査は危険な仕事だからシノビの心構えで行かないといけないのだ。それにこの黒い服装はボクの真っ黒な黒髪と相まってすごく締まって見える。


次にブルーファングブラックウルフから取れる青の牙の短剣を腰に差す。この短剣は中級者なら持っておきたいアイテム百選にも選ばれるアイテムだ。攻撃用としてももちろんだが採取用としても一級品。そして包丁としてみたら最高品、一流料理人ならみんな持ってて当たり前という代物だ。


次に盾を左腕に装備する。Aランクの魔物、アダマン鯛のウロコで出来た盾だ。非常に硬いウロコでダイヤモンドより硬いがしなやかさもあり最高ランクの盾だ。アダマン鯛のウロコの盾は盾使いなら持っておきたいアイテムの一位に選ばれてる盾だ。


この盾はマイヤがAランク冒険者に上がる際についでだからといって倒してきて作ったものだ。別れる時の餞別だからと言ってくれたボクにとっては宝物だ。セイヤはアダマン鯛のウロコの盾を渡された後こっそりボクのところに来て、「マイヤはようやくホクトと別れられてめでたい日だなって事だよ」と言いやがった。これにはマジでムカついた。


次に冒険者定番アイテムであるアイテム収納袋を腰にぶら下げる。定番アイテムだがこの世界では魔術スキルと裁縫スキル持ちの人にしか作れない超高級品なのだ。

なんでボクがそんな超高級品を持っているのかって?それはこれから行く先で採取できるアイテムが関係してくるからだ。


アイテム収納袋の中には定番の薬草や毒消し草などのアイテムの他に食べ物など長期的に生活できるモノは常に持っている。先遣調査は時には長期間かかる場合もあるからだ。他には予備の服や予備の盾も入れている。


よし、準備は完了した。ボクは部屋から出るとサトウと鉢合わせた。


「おはよう、実はあの後部屋でいろいろ鑑定していたらついに鑑定スキルレベルアップして鑑定眼・心眼を使えるようになったよ」


「おめでとう」


「これでようやく・・・俺今日の調査終わったら彼女にプロポーズするんだ」


こいつ完全にフラグ立てちゃったよ。どうするの、そんな事いったら必ずなんかあるに決まってるじゃん。

・・・なんで人はフラグを立てたがるのだろうか・・・


「そっかぁ・・・プロポーズ上手くいくといいね。じゃあまた後で」

ボクはサトウと別れて調査対象がいる山へ向かった。


山もだいぶ上に上がり、そろそろAランクの魔物がいる気配を感じてきた。

こういう気配を感じれるようになると発見出来る虫がいる。


擬態のスペシャリスト、七色虫。その擬態レベルは鑑定スキルを使わないと発見は不可能と言われている。

この七色虫は魔力の波長によって色が変わり、その性質を生かし染料としても使われる。

雪道で赤や青といった目立つ色してたらすぐに見つかる。七色虫の染料を塗っているアイテムはその場その場で色を変えれるため便利だ。


七色虫は誰でも取れるくらいすごく弱い魔物。その弱さゆえに襲われないようにAランクの魔物がいるところにしかいないという特徴がある。Aランクの魔物は虹色虫を襲わないからね。そして鑑定スキルがないと発見が出来ない。この二つの特徴があるため七色虫は高額で取引されている。


そうボクがなぜ超高級品であるアイテム収納袋を持っているかの答えはここにある。


七色虫は高額で取引されているがアイテム収納袋を買えるほどの価値はない。だが七色虫は裁縫を仕事としている人にとっては必需品だ。

魔術スキルと裁縫スキルを持っている職人が定期的に七色虫を納品してくれるならタダでやるよと言ってくれたからボクは手に入れる事が出来たモノだ。

そしてこの職人さんを紹介してくれた人がギルドマスターだ。街の事を知り尽くし適材適所でやってくれるギルドマスターは超やり手だ。


ボクはいつものように手早く七色虫を採集して、ストロベリームーンベアを探し始めた。




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