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34話

レッカ山に住む烈火ドラゴン。ドラゴンの中では最弱で劣化ドラゴンとも言われる事もあるが、それはあくまでもドラゴンを倒せる勇者が語る言葉。


スキルを2つしか持っていない英雄は最弱と言われる烈火ドラゴンすら倒す事ができないと言われている。スキルを3つ持つ勇者でもスキルに恵まれなかったモノは烈火ドラゴンを倒す事ができない。


最弱のドラゴンでも一握りの勇者のみが倒す事が出来るのが烈火ドラゴン。


一戸建ての平屋ほどの大きさでありながら素早く動く事ができ、ドラゴンの爪はマサカリカツイダベアを一撃で切り裂くほどの力強さ。


その烈火ドラゴンが今ボクの目の前にいる・・・話で聞いてはいたが目の前に来るとその大きさは圧倒的な威圧感がある。


ガキンッ


烈火ドラゴンの爪をアダマン鯛のウロコの盾でガードする。その一撃はマサカリカツイダゴールドベアと同じくらいの強さを持つ一撃だ。


このくらいの強さならマーキングは出来る。だがボクの今の実力で勝つ事が出来るのだろうか・・・


今日は調査だけのつもりで来たはずだった。実際に相対したときに今の自分の実力はどの程度までやれるのか試したくなったのだ。


ホクト流回避術・龍天の無盾と盾術スキルのカウンター技の龍天返しがあればマサカリカツイダベアを一撃で倒せる実力は持っている。


15年前に烈火ドラゴンを倒したと言われるイヒヒヒのボス猿にも勝ったという自信もある。


鍛治勇者のゼロさんも1人で烈火ドラゴンを倒せるならボクにも出来るかもしれない・・・イヤ、やるんだ!


ガキンッ


再び烈火ドラゴンの爪をアダマン鯛のウロコの盾でガードする。


次の攻撃が来た時にまずはマーキングをする。鑑定眼・開眼で弱点を見る。弱点は左の脇の下のあたり。


振り下ろされる爪を躱してマーキングをする。だが一軒家を相手にしているようなその烈火ドラゴンの大きさには中々の苦労が付き纏う。


1度目の爪の攻撃を躱した時は余裕を持った距離で躱したため弱点のところまで届かないでしまった。


それを何度も繰り返してようやく弱点にマーキングが出来た。マーキングですら苦労しているこの状況。パーティーで来る事が出来たのならもっと楽になるかもしれないが、今のボクとパーティーを組んでくれる人はいなかった。


一応レッカ山に来る前にパーティー募集をしたが、ハズレ勇者と言われている人とパーティーを組んで烈火ドラゴンに挑戦する気にはなれないと言われて断られた。


もちろんマサカリカツイダベアをボクが1人で討伐出来る事を他の冒険者達も知ってはいる。だがドラゴン討伐はかなりの危険があるのはみんな知っている。ドラゴン討伐は冒険者にとっては夢ではあるが、結局は夢のままで終わるという事なのだ。


ガキンッ


烈火ドラゴンの爪の攻撃をガードする。烈火ドラゴンもガードされるのがわかってきたのか攻撃パターンが変化する。


だがそれも見えている。鑑定眼・心眼で過去のシーンは見ていた。ドラゴン同士の争いではまずは爪の攻撃で様子見をする。様子見が終わったら次は尻尾の攻撃で本格的に攻撃が激化してくる。


ここからが勝負時だ!この尻尾攻撃をギリギリで躱すと弱点がちょうどいい位置に来る。


「ホクト流回避術・龍天の無盾」


ボクは尻尾を盾に当たるか当たらないかのギリギリで避ける。そして弱点の龍点穴に斧熊の短剣を突き刺す。


「龍天返し」


ガンッ


斧熊の短剣はささる事はなく弾き返された。


ボクに出来る最高の技が弱点の龍点穴に決まったはずなのに烈火ドラゴンには傷をつける事が出来なかった。


そして烈火ドラゴンは傷を負う事はなかったが弱点を突かれた事による怒りのブレスを吐く。


「盾術スキル・ウルトラガード」


盾術スキルのウルトラガードによってブレスを防ぐ事は出来たがこのままでは近づく事が出来ない。近づいたところで今のボクには傷つける事すら出来ない。


でもこれが今のボクの実力なんだ・・・今のボクに何が足りないのかそんな事はわかっている・・・最低限のマーキングは出来たんだ。今は一度戻ろう。


こうして烈火ドラゴンとのファーストコンタクトは終わりを迎えた。

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