31話
あれから1か月の時が過ぎていた。
初めてイヒヒヒを倒した次の日ヒエイ山に行くと2匹のイヒヒヒと連戦した。
その次の日ヒエイ山に行くと3匹のイヒヒヒと連戦した。
さらにその次の日ヒエイ山に行くと5匹のイヒヒヒと連戦した。
さらにさらに次の日ヒエイ山に行くと10匹のイヒヒヒとの連戦かと思っていたが、8匹目のイヒヒヒとの戦いでノックダウンされて意識を失ってしまった。
そんなこんなを繰り返して1か月、とうとう99匹のイヒヒヒとの連戦に勝利した。
その間にボクの盾術スキルは5に上がり、相手の攻撃を5倍にして返す技、龍絶技・龍天返しを覚えた。
ホクト流回避術・龍天の無盾と龍天返しのコンボによる龍点穴への一撃は安定してマサカリカツイダベアを倒す程まで成長していた。
ここまで来ると先遣調査の仕事を辞めて冒険者として活躍してもいいのではないのかと思うが、ラオさんに世話になっている手前、どうしてもその言葉を言い出ずに過ごしていた。
あれこれ悩んでいても仕方がない。まずは100匹目のイヒヒヒを倒してから今後の事を考えよう。
100匹目のイヒヒヒはナンバー2のイヒヒヒだった。
ナンバー2なだけあって体も大きく動きも速い。だが観察眼を使い、現在と過去を見て未来を読む今の自分の敵ではなかった。
イヒヒヒはガードをしないため一撃を与えると倒れてしまう。それはナンバー2のイヒヒヒでも変わらなかった。
ナンバー2を倒した事によってついにボス猿のイヒヒヒが登場。胸には拳大より一回り大きなヒエイ石が光り輝いている。これが最上級の魔石、ヒヒイロの鐘か。
っていうか伝説の勇者、リュウケンさんもあの大きさの魔石を胸に埋め込んでいたのかな・・・
しかも7つもだよ、どうやったら埋め込めるの?いろんな疑問が湧き出てくるが、とりあえず今はボス猿のイヒヒヒを倒す事だけを考えよう。
今まで戦ってきたイヒヒヒ達もボス猿との戦いを見守るために集まってきている。
そして審判を務めるイヒヒヒが登場した事によって観客のイヒヒヒ戦いも大きな歓声をあげ始めた。
ボクもテンションが上がってきているが、ボス猿のイヒヒヒもテンションが上がっているようだ。
そして審判のイヒヒヒは自分の胸のヒエイ石を叩く。
カンっ
戦いのゴングが鳴り響く。ボス猿と拳を合わせてから互いにフットワークを使い距離をとりながら相手の出方を様子見る。
そう思わせておいてこちらから仕掛ける。ボクの戦い方は攻撃に対してのカウンターによる一撃でイヒヒヒ達を倒してきた。
だから突然のこちらの攻撃に驚いたところを倒してやる。ボクは一気に距離を詰めてボス猿に右フック。
ガンッ
ボス猿は驚いて反応が一瞬遅れたにもかかわらずガードしてボクの攻撃を防いだ。
な、何ーーーー。イヒヒヒがガードをしただとーーーーーー
ヒュッ、ヒュッ
ボス猿のジャブが飛んでくる。ボクも驚きのあまり一瞬気を取られてしまったがなんとかボス猿の攻撃を防いでみせた。
ガードが出来るボス猿のイヒヒヒとの戦いは長い戦いになりそうだ。




