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24話

ギルドに帰ってきたボクはラオさんのところに向かった。


「ラオさん、大変でふ。希少種のマサカリカツイダゴールドベアを見つけました。しかも片腕です」


あまりの勢いにちょっと噛んでしまった。


「今噛みましたね。ホクトさんが噛むって珍しいですね」


もっと珍しい希少種のマサカリカツイダゴールドベアの方に食いつけよ。


「まぁ戯れはここまでにして、マサカリカツイダゴールドベアの強さはいかがですか?」


ボクは危うく命を落としかけてなんとか逃げ帰ってきた事を報告した。そしてマサカリ山から普通のマサカリカツイダベアがあまりいない原因もマサカリカツイダゴールドベアにあるのかもしれないという事も伝えた。


「15年前にマサカリカツイダゴールドベアの左腕を切り落としたのはマサカリカツイダベアの剣斧でしたからね。縄張り争いの他に恨み的なものもあって虐殺をしているのかもしれませんね」


マサカリカツイダベアの剣斧・・・鍛治勇者のゼロさんも使っている武器だな・・・


「マサカリカツイダゴールドベアを生かしておく事でマサカリ山の生態に影響があるのであれば討伐した方がいいのかもしれませんが、当時の勇者ですら討伐する事は出来なかったのであれば、この街にいる鍛治勇者のゼロさんでも無理の可能性もあります。一度ゼロさんに相談してみたいと思いますのでホクトさんも付いてきてもらえますか?実際の強さを体感したホクトさんの話を直接伝えたほうがいいと思います」


「わかりました」


ラオさんと共に鍛治勇者のいる工房に来た。対応してくれる受付の人は以前の人から変わっていたが、童顔の可愛らしい感じの人なのは相変わらずだった。そして奥から鍛治勇者のゼロさんが現れた。


「先日はごちそうさまでした。で今日は一体どういうご用件でしょうか?」


「マサカリ山で片腕のマサカリカツイダゴールドベアを発見しました。討伐を考えておりますが、当時の勇者でも討伐出来なかった相手です。ゼロさんの意見を聞かせてもらえないでしょうか?」


・・・・・


少しの沈黙が流れる。


「オレもマサカリカツイダゴールドベアの剣斧は欲しいところだが、当時相手した勇者はオレの憧れの人でもある。オレ1人で相手出来るとは思えないな」


「そうですか・・・・・」


・・・・・


再び沈黙が流れる。


「ホクトさんは目の前でマサカリカツイダゴールドベアを相手してきた方です。どういう感じなのか話してもらえますか?」


「あ、はい。マサカリカツイダゴールドベアは通常のマサカリカツイダベアより力も速さも段違いでした。攻撃を受けとめるとあまりの衝撃で腕がもげるかと思いました。最高のタイミングで攻撃を受け流しても衝撃があるくらい強さのある攻撃です。弱点は左脇腹でマーキングもしてあります」


・・・ラオさんが驚いた顔をしたまま動かなくなっているよ


「・・・ホクトさん、命を落としかけてなんとか逃げ帰ってきたのでは?」


ん?


「はいそうですよ。なんとか攻撃を防御しながらギリギリで逃げてきましたよ」


「話を聞く限りだと普通に相手してマーキングしてきたという風にしか聞こえないんですけど・・・」


えっ、自分的には超ギリギリだったんですけど・・・


このタイミングでゼロさんが話かけてきた。

「ホクトさんがそこまで戦えるとは思って見なかったな。特Aランクの魔物の希少種ともなればSランク、もしくはそれ以上に相当する。ホクトさんがSランクの攻撃を受け止める事が出来るのであれば、臨時でもいいからパーティーを組んで一緒にマサカリカツイダゴールドベアの討伐をしてくれないか?」


ボ、ボクが鍛治勇者とパーティーを組む!!どうしようどうしよう、久しぶりのパーティーで緊張してくるよ。


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