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15話

ギルドに戻るとギルドはマサカリカツイダベアの単騎討伐に大騒ぎだった。


よく見るとアラタさんがパーティーに誘った時には無愛想な対応をしていた人は「パーティーに入れてくれ」とジャンピング土下座しているよ。


そんな状況を見かねたのか支部長のラオさんはアラタさんを支部長室まで連れて行こうとしていたのでボクも報告?があったので一緒に支部長室に向かった。


「ホクトさん、お疲れ様でした。ホクトさんのおかげでアラタさんは助かったと聞きました」


「ボクは最後の一撃を防いだだけでそれ以外は本当にアラタさん1人で倒しましたよ」


「ホクトさんのマーキングがあるからこそ、アラタさん1人で討伐出来たのですよ」


なんか今日はやけに褒めるな・・・何か裏があるのかな・・・


そんな事を考えているが、褒められるのはやはり嬉しく顔にはしっかりと出ていたみたいだ。


「ホクトさんは褒めると伸びるタイプだから褒めているんですよ。さて話は変わりますが、アラタさん、今日討伐してきたマサカリカツイダベアの爪を私に預けてくれませんか?」


「マサカリカツイダベアの爪はマサカリブレードにしてもらう予定だからそれは困る。まあ鍛治勇者のところは一年待ちだから困る事もないのか?」


「その事なんですけど、鍛治勇者と交渉してすぐに作ってもらえるようにしています。もちろん私の進退を賭けての大勝負でしたので大変でしたよ。フフフ」


この不敵な笑みは何か意味深な考えがあるな。


「じゃあ近い内にラオさんにも何か奢らないといけないな」


「ありがとうございます」


ニヤリと笑みを浮かべるラオさん。これが狙いなのか・・・


「じゃあさっそくご飯屋さんの方も抑えておきますね。アラタさんの奢りだから龍理人のタキアさんのところでいいですよね?」


えっ!


「・・・うん、いいよ」


なぜか小さい声で返事をするアラタさん。それもそうだよね。この街で唯一のドラゴン調理師、龍理人のタキアさん。超高額だけど、その味は龍のごとく天にも登れそうな気持ちになれるとみんなが大絶賛する超一流の料理人。


そんな料理を食べる事が出来るなんていいなぁ。ボクはそんな料理を食べる機会が来るのだろうか・・・


「ホクトさん、一緒にご馳走になりましょうよ。ホクトさんのおかげで無事に帰ってくる事が出来たんですからね」


えっ!


「・・・俺も男だ。もう覚悟は決まった。ホクトさんもご一緒にどうぞ」


やったーーーーーーー


「じゃああと1人くらい増えても問題ないですね。打ち合わせも兼ねて鍛治勇者のゼロさんも呼びたいですがいいですよね?」


「・・・うん、いいよ」


超高額だって言ってるのに追加でもう1人って・・・鬼だよ、この人は・・・


「ありがとうございます。今回取れたマサカリカツイダベアの肉の卸先の一つが龍理人のタキアさんのところなんですよ。せっかく龍理人の料理を食べるのですから最高の食材をいただきたいですよね。だからあともう一つ食材を取ってきてもらいたいと思っています」


「別にそのくらいなら俺は問題ないぜ」


何の食材だろ。ワクワクするな。


「マサカリ山にいるBランクの魔物、七色サーモンを取ってきてもらいたいです。ホクトさんと一緒にね」


えっ!ボクも一緒に・・・


「俺1人だと何か問題があるのか?」


「七色サーモンはBランクだけど弱い魔物だからホクトさん1人でも取ってこれる食材なんですよ。七色サーモンは見にくいからきちんと弱点を狙わないと味が落ちてしまうんで本来ならホクトさんにお願いしたいのですが、現在ホクトさんCランクの冒険者なので誰かAランクの人が一緒でなければ、ホクトさんは冒険者としてマサカリ山に入る事が出来ません」


「調査目的の採取って事だとダメなのか?」


「一度だけの採取ならそれでもいいんですけど、今後を見据えてホクトさんにはBランクの冒険者になってもらった方がいいんですよ。ホクトさんはBランクから降格してのCランクですから、今回七色サーモンを取って来れればまたBランクに上がる事が出来ます」


そんな制度もあるんだね。今後を見据えてっていうのがちょっと気になるけど・・・


「そうか、わかった。俺は明日から本格的にパーティーを組もうと思っていたから今日しか時間がない。ホクトさん、悪いんだけどまたマサカリ山行ってもらえるか?」


「はい、ボクはいつでも大丈夫です」


こうして再びマサカリ山に行く事になった。


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