「Good luck2」
なし
私、上杉 翔琉は、現在、福島でボランティア活動を
組織しています。
その活動をする中で
多くの方に出会いました。
ある方に、震災後
放射線量が高いと聞いたのです。大丈夫ですかと
電話で尋ねたら
「いやあもう、引退して、
先も長くないから、関係ないよ。
外で今まで通り庭の土いじりを
しているよ」
そういわれてその場ですぐに、
「そんなことないですよ。
長生きしてください。」
と電話を切ったのですが、
そのあと、急に胸がいっぱいになりました。
しばらく、ぼんやりしてしまいました。
バレーボールが得意な方もいました。
大学生だと聞いて、私を助手として、実業団に連れていき、
手伝いにこきつかう方でした。
実をいうと
私は、球技の中でバレーボールが一番苦手なんですよ。
そりゃあ、コテンパンでしたね。
ボールなんてぜんぜんとれないもの。
でも、その方。
なぜか大勢いるの中で私だけ
月に一度、ご飯を食べに連れて行ってくれるんですよ。
「おーい、たこ助。めし。食いに行くぞ」ってね。
それから何年もして
私もなんとか、就職したころ
ご自宅にお伺いした時
思いきって聞いたんです。
「なんでたくさんいる中で、私だったのでしょうか?」と
笑っていましたよ。
「当時、おまえが一番若い奴だったんでな」
そう言っていました。
まだまだ監督現役で
もう70歳近くになるのに
今でも、高校生や大学生、
社会人実業団でバレーを教えているそうです。
仙台市内でちょっとした交流会に参加したこともありました。
宮城、仙台、岩手の方もいましたね。
今でもフェイスブックで日常を教えてくれますよ。
元気なイベントを開催し、日々発信しています。
驚いたのは、
会の後半、お互い同士
自己紹介や交流する場面があって、
私にみなさんが話しかけて
くださいました。
福島でボランティア組織を立ち上げて
頑張っていることを知って
とても応援してくれました。
被災された方々でしたが、
とても明るくて逆に私の方がパワーをもらいましたね。
お会いした次の年にイベントにおいでって
誘われたのですが
就職試験が夏にあって
行けなかったんです。
でも、今でも便りをくれて
プラス思考をもつことは、とても大切だと思いました。
前向きな人たちに囲まれると、
自分もどんどん前向きになることがわかりましたね。
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