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二人の国   作者: 扇子
始まり
3/26

国の管理、これ大事

構想が浮かびすぎて頭がいっぱいになってきたのでガス抜きのために何話か短いスパンで投稿します。身勝手ですみません。

「お前たちがギルス・・陛下から任命された内政官か。」


やっとギルスの人事が終わったみたいだがこちらにきたのは少ない、3人だけとは・・・。


「「「はい(ひ)!よろし(ひ)くお願いし(ひ)ます(ふ)!」」」


おっさん予備軍のこいつらは頼りになるのか、不安だ。



「私は財務担当のダイです。主に貿易や会計、商人とのパイプ役をさせていただきます。早速書類をいただきますね。(パラパラパラ)なるほど。しばらく預からせていただきます。国をたてる上で支出が多いですので前の領主の遺産を切り崩しても・・・。「ん?かまわん。」ありがとうございます!ではまた。」


そそくさとダイは退出していった。正直驚いている、見た目はともかく腕はたしかだ。こいつが財務を担当していたから前領主時代に破産しなかったわけだ。


「わたくしは国土担当のチュウでございます。農村・国境や街の状態管理をやらせていただきます。これは現在の様子です。農村や街に異常なし、むしろ税が軽くなったと喜んでおります。国境は新しくできたもので手間取っていますから警備を増やしただけにとどめています。」


こちらも手際がいい。ふふっ、民の評判はいいようだな。

まだギルスの様に`アラン様ー´とも言われたことはないが。


「わたひ(し)はヒ(シ)ョウでふ(す)。主に外交、こくへい(国政)の助言、情報すうすう(収集)などでふ(す)。この国を訪れたひょうにん(商人)の噂ではグランスタ東部をおひゃ(治)めるグアニス軍がこちらに向かう準備をひ(し)ているひょ(と)か。」


ショウ・・・だよな。入れ歯買え、入れ歯。なにいってるのかギリギリわかるがヤバイぞ。仕事はできそうだけどな・・・。

やはりグアニス軍がくるか・・・、準備をせねばな。



「ギルス、素晴らしい人材だな。しかし数はどうにかならんのか?3人は少ないと思うぞ。」


ギルスは人事をまとめた書類をみているがこちらとは目が合わない。こっち向いて聞けっ!


「んー?そうでしょ。あいつら優秀だよねぇ。でも優秀すぎて他の内政官がスピードについていけなかったらしい。他の内政官は重要ってほどではないけど人が要る所に異動してあるよ。」


確かに。並みのやつらではついていかないだろうな。


「軍のほうはどうだ?近いうち必要になるかもしれん。」


珍しくギルスはため息をついた。久しぶりにみたな。俺なんか毎日ついてるぞ。お前がさっさと人をよこさないからな。


「それがねー、大変なんだよ。平民出の若造ってんでなめられてる。しばらく大人数はついてきてくれないかもしれない。1500が妥当かな。武官(軍人)たちがゆーこと聞いてくれないのはどうしたらいいと思う?」


「そらなぁ。お前の感じをみて猛将にみえるかってぇと見えない。知将にみえるかってぇと微妙な感じだな。グアニスのところの軍がたぶん1週間以内に攻めてくる。それまでにまとめとかないと敗けるぞ。せめてあと500以上は必要だ。」


「え?そんだけでいいの?あっ、もしかしてある程度の手は打ったんだね?500か。今、思いついたんだけど武官たちに`僕に勝ったら軍の司令官にしてやるぜ。クーデターでもなんでも起こしやがれ´ってタイマンはったらいいんじゃないかな。負ける気しないし、圧倒的な力の差を見せつけることも可能だよね。」


「可哀想だな、戦った武官たち。心折れたり妙に反抗心や敵愾心てきがいしんをもたれても知らないぞ?」


「大丈夫だって、加減するから!心身ボロボロになるまで痛めつけたりはしない、けど勝たせてもらう。」


「はぁ。」


アランはため息をついた。




グランスタ王国 東都アーセン 城壁前


「くぅーっ、ついに俺様の初陣だぁー!親父、うれしいぜ!俺様が親父の才能を全て受け継いだ天才児であった証拠を今、示してみせる!今度この門をくぐるときは俺様は反乱分子を仕留めた英雄となっているかもな!」


この男はジルカバン。グアニスの側近ジルターの息子であり、今出発しようとしている討伐軍の司令官である。


「ジルカバン様、お気持ちは分かりますがまだ門をくぐったばかりで周りの民の目にはいります。もっと品のある様子で出陣なさってください。」


「おい、ソート。てめぇは俺様の副官だ。俺様の言うことなすことにいちいち注意してんじゃねぇよ。俺様はアピールしてんだ、愚民どもに俺様の凛々しい出陣の様子をよぉ。」


「了解・・・しました。」


「チッ・・愚民どもがよくいる地域ではゆっくりいくぞ。少しでも俺様の勇姿を目に焼きつけさせるんだ!」


アランたちが武官たちに苦戦するなか、グアニス軍もといジルカバン率いる軍はトーラニア王国を目指し、出発した。



到着までおよそ5日







内政官ダイ、チュウ、ショウが着任しました。

登場人物紹介から抜けてたのでここにかいときます。


ダイ(男)

おっさん予備軍1号。抜け毛はまだない。

主に財務などを担当する。とても元気がある。

財務関係に相当な手腕をもつ。


チュウ(男)

おっさん予備軍2号。老いはあまり感じていない。

主に国土などを担当する。礼儀正しく、仕事上農村部などに視察によくいくので民からも慕われている。


ショウ(男)

どうみてもおっさん、中身もそれなりのおっさん。

主に外交や情報収集などを担当する。ベテランオーラを少しみせはじめた。もともと滑舌が悪くはなかったが、歯が抜けてしまったためとても聞き取りにくい。


こいつらがいたら前の領主の必要性は皆無です。



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