第七節 喧嘩の結末
その後、その先輩たちは大いに怒られたらしい。まぁ、あれだけのことをすれば当然だと思う。でも、少しだけ不思議なことがあった。咲夜は先生にたいして怒られることもなく少し話しただけで解放されたのだ。
事情徴収で明らかに先輩たちが悪いとわかったからだが、普通は喧嘩両成敗だろう?
……。
わからないことばかりだ。
「…なんだ?」
「っ!?」
目の前に考えていた人の胸板があることに気づき反射的に後ろに下がった。声の主は当然のように咲夜だった。さっきから一緒にいることを忘れていた。さっきから一緒だったのに何をボケーッとしていたのだろうか…?
「…本当になんなんだ…ったく…」
咲夜が小さく独り言をつぶやいた。訳が分からん、というように溜息をついてそのまま歩いて行こうとする。
「あ!待って!」
と、私は追いかけていった。
(特に早いわけでもないからすぐに隣につくことはできたけどこれってはたから見たらカップr…)
と、考えかけてそれを放棄した。咲夜がいやかもしれない。
私はそのあとから隣ではあるけど少し距離を離して一緒に歩いた。
Twitter…
木崎「あ、先輩方がカップルっぽく歩いてる!」
隼「mjk!」
道化師「邪魔してぇ…(゜∀゜)」
レイブンズロック「おいこらやめろww」
未来日「えぇ…邪魔しようよ…」
未来「リア充爆発しろッ!!」
雨空「やめたげてよぅwwww」
木崎「まぁ、結構いい感じだから邪魔しない!ふははw(゜∀゜)」
道化師「おい、何をしている?」
隼「まぁ、ゆっくりしようやw」
レイブンズロック「お、おうw」
隼「何で引いたしwww」
未来「wwww」
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LINE…
麗子「零時さん、大変です」
零時零分「どうかしましたか?」
麗子「咲夜くんが…喧嘩騒ぎを起こしました」
零時零分「そうですか。大方相手方から突っかかったのでしょう。」
麗子「はい…ってどうしてわかったんですか?!」
零時零分「普通通りにしてください。普通の生徒と同じように叱ってください。それが咲夜の為ですよ。」
麗子「…はい、わかりました。」
・
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たまには自転車もいいものだ…と、一真は思った。朝は少し寒かったが昼後くらいになるとそれなりに暖かい。風は気持ちよく吹いていて春先の寒さがなかったかのようだった。
「まぁ…」
あの時の悼みは残ったままだが。隠されていたにしろ気が付かなかった自分と、ずっと隠し続けて耐えられなくて自殺した彼女。咲夜と自分は立場が似ている。ずっと……死んだ人間の事を想っている。死者に縛られている。でも、忘れられないし抜け出せない。
「あいつは…どうするんだろうな…」
ぼーっと自転車をこいで少ししたころだ。路地裏に咲夜が入っていくのが見えた。
「…?」
自転車を降りてついていく。こそこそというにはあまりにもおざなりだったが咲夜を追っていく。一緒に歩いている男はガラの悪そうないかにもヤンキーといった感じだった。ヤンキーの方は仲良さそうな感じだ。ただ、咲夜の方は作業中といった感じでほとんどその言葉に反応していない。
「あんたさぁ……ま、い………。」
あまり大きな声ではないためよく聞こえないがあの男が付きまとっているようだ。
「あ、咲夜さーん!」
そう声が聞こえた。何人かの人のこえだった。
「咲夜さんが探していたのってこの子ですよね?」
ちらっと覗くとそれは水樹だった。特に怪我などもないように見える。というか、捕まってるわけではなく、ちょっと任意で同行してもらったという感じだ。
「…ああ、そうだ。」
友好的とは言い難い態度だが、酷く警戒しているわけでもない。
たまたま離れて、この人たちが見つけただけらしい。安心して一真はこの場を後にした。
違和感には目にも止めずに。
最近忙しすぎてうまく書く時間が取れない。
まぁ、たまにはこうやって書いているんだけどね。
でも、この大体2000字くらいの物をこうやって投稿していくとなるとなかなか完結まで持っていくのに時間がかかりますね…。
どうしましょうか…。
と、いうことで次回をお楽しみに(またしばらくかかると思うけども。)