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ハル  作者: こんにゃく
9/13

 次の日も昼ごろに起きてしまい、妙な罪悪感にとらわれながら階下におりると相変わらずハルが嬉しげに足に巻きついてきて、それを抱き上げる。ほこほこと温かい。リビングでは弘子が一人、黙々と勉強していた。

「おはよう」

「おはよう。父さんと母さんはちょっと買い物いってるよ」

「そう。休みなのに勉強してるの?」

「することないから」

 わが妹ながら天才的な答えが返ってきたものだ、と驚いていると彼女は振り向いて僕に向かい、手を伸ばしてくる。何かよくわからなかったのだが、腕の中で大人しくしていたハルがぱたぱたとせわしなく尻尾を振るので、弘子に抱かれたがっているのだとわかった。ゆるやかな日差しがよりあたる方にいったので、ハルの茶色い毛並みは金色にも見えてキラキラと輝いている。

「お兄ちゃん、今日は何するの?」

「何しようかな。特に何もないんだけど」

「ふうん……勉強する?」

「遠慮しとく」

 彼女はくすりと笑い、ハルを抱いたままで机に向き直っててを動かし始めた。その後姿を見るとはなしにソファの上で小さくなって膝をかかえる。小さなころからこの体勢をとると安心する。自分の一番大事な部分を――といってそれが何かは今でもよくわからないのだが、守ることができる気がして。ぎゅっと力を入れれば入れるほど、僕の大切な何かが温かくなる。気がする。

 ふと、スウェットのポケットにいれていた携帯が震える。メールだろうと放置していたら呼び出し時間が結構長い。不思議に思って取り出すと赤いLEDがせわしなく点灯しており、電話だと気づくのに少し時間がかかった。サブディスプレイに出た名前を見た瞬間、凍り付いてしまい、指が固まる。ずっとうなっているバイブをうるさく思ったのか、弘子が怪訝そうに振り返って、目が合ってしまった。出るしかなさそうだ。通話ボタンを押す。動き出す通話時間。懐かしい声が僕の耳にとけこんで、一瞬で高校時代に巻き戻されたような錯覚にめまいがしそうになった。

「……もしもし」

『あ!江野?俺!俺!甲斐田。やっと出たーはは、ひさしぶり。元気?元気?お前全然メールも返してくんないしさ。新年会も来る気ないだろ。昨日もメールくれないし』

「あ、うん、ごめん」

『いいよ。べつに。あのさ、今日暇?』

「あ、うん」

『じゃあ、あれだ、うん、飲もうよ、二人でもいいよな?』

「え?あ?」

『お前今実家だろ?俺もだからさ、××駅でいいよな?駅前に美味い店見つけたんだ』

 切れた。呆然としている僕を、呆然としてみている弘子。ちょっと母さんにも似てて、僕にも似ているように見えた。


「江野、授業終わったよ」

 ぽんぽんと肩を叩かれて顔をあげた瞬間、落日に染まる教室が目にしみた。まだ日が落ち始めて時間がたっていないし、冬の夕日は黄色っぽい。教室は全体的にべっこう飴のような色に染まっている。大きなあくびをすると、ふっと視界に甲斐田の顔が入り込んだ。僕の横の席の甲斐田は、授業が終わっても眠り続ける僕をよく起こしてくれる。じっと目を見つめていたら、甲斐田はぎゃは、と笑った。

「帰らんの?」

「……帰る」

「じゃ、うち寄ってけよ、ビデオ貸すから」

 ああ、とかうん、とか曖昧に答えたけれど彼はそこまで気にはしていないようだった。もうとっくに帰る準備ができていた彼は、のそのそと鞄に荷物を詰める僕をそわそわしながら待っている。教室を出ると、廊下も、黄色く染まっていた。江野と甲斐田、高校入学当初の席は前後だったし席替えをしても斜めとか隣とか、示し合わせたように近くになった。もともと甲斐田が人懐こい性格ということもあってか、入学したその日には彼と携帯のアドレスを交換した覚えがある。教室でも部活でもムードメーカーで、優しくて少しいい加減で、中の下のうちの高校の中でもあまり勉強はできなくて。そんな甲斐田は先生からも生徒からも好かれていた。僕だって、彼とこうして仲良くできるのがただ純粋に嬉しかった。純粋に、好きだった。

「もってくるからちょっと待ってて」

「うん」

 洋楽が好きだという甲斐田の部屋には多くのアーティストのポスターが貼ってあるけれど、一つもわからなかった。何度もあがって居座っている彼の部屋だけど、ポスターはそのたびに変わっている気がする。これも違う、あれも違う、と前回と間違い探しをしていると甲斐田がビデオ片手に戻ってきた。

「何、そんなに珍しい?」

「だっていつもポスターがころころ変わってるから」

「兄ちゃんがCDショップで働いてるからさ、もらってきてくれんだよね。江野もいる?」

「洋楽はよくわかんないから」

「邦楽もあるみたいだよ」

「それもあんま聞かない」

「なんか貸すか」

 マンガもCDも床に平積みされていて、教科書はベッドの下からかすかに覗いていたりもする。ごちゃごちゃしたシルバーラックや床のCDから、彼は何枚かを取り出して中にディスクが入っているかを確認し、ビデオと一緒に僕の方によこした。

「これは今けっこうはやってるから聞いたことあるかも、んでこっちはちょっと古いけどすごいいい。和訳もついてるし、歌詞がいいよ。あとビデオは三時間ぐらいあるから、返すのいつでもいいけど、一気に見ないとわかんないかも、話」

「そんな一気に言われても」

「あ、そうだな」

 珍しく一気にまくし立てる甲斐田は、かすかに頬を紅潮させていて明らかに普段と様子が違った。そもそも、映画のビデオ一つを貸すのに僕をわざわざ部屋に上げることなどないのに。学校でも良かっただろう、といおうかと迷ったがもう今更なので黙ってそれらを受け取った。

 甲斐田は恥ずかしそうにはにかみ笑い、じゃ、駅まで送っていくよ、とやっぱり普段と違うことを言うのだった。

「どうした、何かあったの」

 駅が見えてきて、そう問いながら僕はふと立ち止まる。甲斐田は二、三歩進んでから止まって振り向いた。ちょうど道の真ん中だったこともあり、通行者の好奇の目が僕たちに集まったので少し端に寄る。甲斐田はうーん、とぽりぽり頭をかいている。その顔はやはり恥ずかしげだった。

「きもいよ、甲斐田」

「うっせーなー」

「なんもないなら、僕行くよ」

「あ、江野」

 やっぱり何か言いたいことがあるのだろうと、目で尋ねると彼は相変わらず羞恥の色をにじませていたが決心したように顔をあげ、今まで見たことがないほど晴れ晴れした顔で、口を開いた。

「三組の織田って、知ってる?」

「ああ、たしかテニス部だったろ」

 髪の毛が肩ぐらいで、いつもポニーテールにしていて、テニス部だからか日に焼けた健康そうな顔でよく笑う女の子だったはずだ。

「織田さんがどうしたの?」

「俺、織田と付き合うことになったんだ。周りには内緒にしといてな。絶対からかわれるからさ」

 べっこう色の空は、いつのまにか不思議に紫色に溶け込んでかすかな夕闇が近づいていた。



 駅前で少しウィンドウショッピングをしようかと、約束よりは少し早い時間にバスに乗った。平日の午後、帰宅時間よりは少し早いからか車内には僕一人しかいない。窓側に腰掛、見るとはなしに流れる車窓を見ていた。やさしい日差しのせいか、景色がすべてセピア色に見えてくる。見慣れた公園、綺麗になったスーパー、新しく出来た住宅地。高校生のときや専門学校生のときにつかっていた、寂れた駅のロータリーを一周して目的の駅へと向う。弘子の化粧品を買ってやった百貨店のある駅だ。バスはゆっくり円を描いてまた道路を走っていく。ゆるやかな振動と、かすれた太陽の匂いがする車内で、僕はなぜだか泣きそうになってしまう。そうして僕は、甲斐田が織田さんと付き合うと聞いたときに、泣きそうになりながら帰ったのを思い出した。あの日の車内はがらがらで、人もいないでちょうどこのバスのようで、一人黄色い夕陽を見つめてぼんやり帰った。そのときに初めて、僕は甲斐田が好きだったんだと、気づいた。もともと、男の子を好きなんじゃないかっていう気はしていたけれど、失恋、という気分を味わったのはその時で、ああ僕はきっと、恋愛対象として甲斐田がどうしようもなく好きだったのだと実感したのだった。織田さんと付き合うことになったのも、おめでとうも言わないで半ば逃げるようにして帰ってしまった。今思えば悪いことをしたような気がしないでもない。次の日から、ちょっとだけ、気まずくて、でも甲斐田は変わらず僕に接してくれたけれど妙な罪悪感ばかりが募って次第に距離を作っていった。そんなことを、ぼんやりと、でも心はその時の気持をまるで追体験しているように軋んだ。

「え、の?」

「甲斐田」

 待ち合わせの時間になって、百貨店内の待ち合わせスポットになっている時計台に向う途中に後ろから声をかけられた。振り向くと、そこに立っていたのは甲斐田。オーバーサイズのグレーのパーカに、やっぱり大きいサイズのデニムを腰で落としてはいている。ごついスニーカー。高校生のときの彼は、どんな格好をしていただろうと思い出そうとしているうちに、彼は飛ぶようにこちらにやってきて、僕の肩をがっちりとつかんだ。イズミだったらこんな風には僕に触れないだろう。

「わ、ほんとに、江野だ!一瞬誰かわかんなかったけど、でも、やっぱ江野、だな」

「甲斐田はかわんないね。でもそんなんだったっけ」

「そうよ。ま、高校んときなんか基本的にいつも制服だったし……ってか本当ひさしぶりだな、まじで、生きてたん?」

「それはごめん」

 ま、いいや、と彼は高校時代と変わらぬ笑顔を見せて歩き始めた。僕はそれにしたがう。急激に心拍数が上がってきた。どうしよう。何を話そう。彼が高校時代と、もちろん見た目は年をとっていたとしても変わらないだろうことは直感的に察したけれども、それならそれで何を話せばよいのだろうか。百貨店から一歩でると北風が強く街を歩く人みんなが体を小さくかがませるように歩いていて、僕らもご他聞にもれず体をかがめて居酒屋に向う。

 甲斐田が連れて行ってくれたのは個室風の創作料理のお店だった。全面黒塗りの店内をオレンジ色の照明が温かく照らしている。アルコールを一滴も摂取していないうちから、とろんとなってしまうような雰囲気だ。

「江野、結構飲める?」

「まあ、人並みには。甲斐田は?」

「俺も人並み、かな。今さ、バンドやってんだけど、ライブ終わったあとは疲れてるからかすぐ酔っちゃってさ」

 年だな、と彼は困ったように笑った。注文してすぐに生ビールと、お通しの枝豆が運ばれてきた。丹波の黒豆だそうで皮が固い分実がしっかりとつまっている。塩味もきいててこのお店はきっとおいしいだろう。御飯のおいしいお店はわくわくする。自分がつくるご飯やイズミがたまにつくってくれるご飯も好きだが、やっぱりお店で食べるのもいい。

「うん、じゃ、乾杯」

「乾杯」

 かつん、とジョッキのぶつかる音が小さく響く。一口で半分ほど飲んでしまった甲斐田の唇には泡が白いひげをつくっていた。まるでビールのCMのようで思わず笑ってしまう。彼はそれに気づいて「言ってよ」と恥ずかしげに口元をおしぼりでぬぐった。会話は終始、高校を卒業してから今何をしているのか、そんなことばかりを話した。あまり自分のことを話すのが得意じゃないから、できるだけ会話を甲斐田に持っていく。彼はそれを察してか察してないのかはわからないけれど、もともと会話上手なのもあっていろんな話を楽しげに僕に話してくれる。イズミも話が下手だとは思わないけれど、やっぱり彼は僕を甘やかすように話しているんだな、となんとなく気づいた。

 甲斐田は高校を卒業して、ライブハウスとインディーズを取り扱うマニア向けのCDショップでバイトをしていて、今もそれは続けているそうだ。その傍らで自らのバンドでギターを弾きながら曲を作ったり詞を書いたりしているんだと、相変わらず照れるように言う。最近、大手の音楽会社とやりとりをしていて、もしかしたらメジャーデビューもできるかもしれないという。高校時代に遊びに行った彼の部屋に貼ってあった、たくさんのポスターを思い出した。ほとんどが知らないアーティストのものだったけれど、彼にとってはきっと大切で影響の強いアーティストたちばっかりだったのだろう。お調子もので、たまにいい加減で、でも一つのことをずっと信じてやってきたのだ。そうか、と小さくしかつぶやけなかった。僕が何かを言うことなんかおこがましい。

「江野は?」

「僕?」

「江野はどうなの?……あのさ、俺の勘違いだったらいいんだけどさ」

 彼はつまみのみぞれあんかけ唐揚げを一つほおばって、考えるように視線を上に向ける。ふとしたそういう瞬間に、高校生の彼が目の前に現れる。考えるときに、甲斐田はよく視線を上に向けていて、それがバカみたいだって同級生にも先生にもからかわれていた。

「お前さ、俺とちょっと距離とってたろ。いつぐらいかな、明確にはわかんねえけど、さ。結構ショックだったんだかんなー。ほんとさ。ほんとに」

 笑っていたのに、彼の声はいつのまにか小さく途切れていく。テーブルに頬杖をつきながら、また一つ唐揚げをほおばっている。僕は罪悪感で目が合わせ辛い。小皿にのった、長いものサラダを箸でとりあえず集めてみるものの、食べるまでには至らなかった。ビールのジョッキに残った、ただのホップ味の液体を飲み下す。新しく、甲斐田の頼んだ焼酎が運ばれてきて、空になったジョッキがすっと下げられた。あー、と、彼は悔しそうに声を漏らして少し泣きそうな顔になっていた。

「ごめん、こんなこと言うつもりじゃなかったけど、なんか、ほんと、お前のこと見たら言いたくなったっていうか、ああもう、ごめん。けど、けどさほんと、嬉しかったんだ。江野が電話でてくれて、こうしてあえて。俺がさ、なんかしてたんだったらごめん。謝る。だからさ、また、飲みにきたいんだ」

「違うんだよ、甲斐田」

 震える声。僕はきっと、今、やっと、向き合える。きっと今なら、ちゃんとした気持で甲斐田が織田さんと付き合えたこと、おめでとうといえる気がする。

「僕は、本当は、」

 声がつまってしまって、言葉が形にならなかった。目が潤む。甲斐田もそれ以上は何も言うことはなかった。

「じゃ、僕バスだから」

「うん」

 改札前で僕らは通行人の邪魔にならないように脇により、向かい合っているのに互いの赤い顔を不自然に背けた。寒い風に宛てられているのか、酒によっているのか。ざわめきの中で、二人の距離だけが静かに満ちているような気がした。

「……これって言って良いのかわかんないけど、って、もういっか……江野、今日化粧してんだな。最初見たとき、女かと思ったけど、でもやっぱ高校んときの面影残ってたしさ。綺麗にできるもんなんだ」

「うん……たまに……僕、本当はさ、高校のときに甲斐田のこと、すごい好きだったんだ。そう言う意味で、すごく、好きだった」

「そっか……ありがと、って、いいのかな。はは……今は付き合ってるやつとかいるの?」

「今は、彼氏がいるんだ……」

「そっか……よかったじゃん。長いの?」

「二年ぐらい、かな……」

「はは、俺もほしいな、彼女。なんか……ちょっと淋しいよな……」

 甲斐田は赤い顔をさらに赤くして、その言葉の通り少しさびしげに微笑んだ。何が、とまでは尋ねないで、僕も釣られて苦笑いする。

 じゃあね、とその場を離れようとすると腕をつかまれた。

「また、飯食いに行こうな。また連絡するから。だから、出ろよ?な」

 赤い顔がこちらを向く。澄んだ瞳に僕が映っている。

「うん……僕、今は××のお店で働いてるんだ。よかったら、今度きてよ」

「え、そうなん?じゃ、行くから、ちゃんとメール、な」

「うん」

 満足げに頷いた彼は、手を振って帰宅路につく人ごみの中にまぎれていった。僕はひさしぶりに酔った足取りでバス停に向う。ちょうど最終バスがロータリーに入ってきたところで、少し急いで乗り込んだ。

 バス内は昼よりは込んでいて、とはいえちらほらと空席も見える。が座った二人掛け席の前に、カップルが座った。彼氏の顔も彼女の顔もわからなかったし、わかったところでどうしようもないのだけれど、少し残念な気持になりながら二人の様子をそっと見つめていた。彼氏が何かを彼女にささやいて、彼女のAラインボブがふわりとゆれる。バス内の安価な蛍光灯の下で、髪の毛がつやつやと光っていた。静電気のせいか、何本かの毛先がぱさぱさとしているけれど、彼女の柔らかな動きにつれて動くそれらはすべて美しかった。彼氏がクスクス笑い、彼女もクスクス笑った。

 外が暗いので、バスの窓ガラスが鏡のようになっていて僕のぼんやりした顔が映っていた。その向こう側にうっすらとすける車のヘッドライトやテールライト、コンビニのまっ白な明かり。前に座ったカップルも窓の外を眺めているようだった。特になにもないのに、思わず見てしまうものなのか。昼の景色とはまた違う、夜の景色。きっとここにイズミがいても、一緒に見ていた気がする。イズミ。君に何か伝えたいことがあるような気がするけれど、まだうまく言葉にできない。君もきっと、こういう気持ちを知っているのか。みんながこんな気持をもっているのだとしたら、それはきっと素敵なことだ。


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