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三原色信仰の国を追われた無色の花嫁は、帝国で世界を彩る   作者: りっちょまん


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【閑話】 第一皇子の訪問

いつもお読みいただきありがとうございます。

ストックがなくなってしまい、いままでよりゆっくり更新となりそうです。

ですが、今月中に完結目指して頑張ります!できれば50話までには。。。


「皇子殿下、このような時間にレディの部屋へのご訪問は、恐れながらいかがなものかと存じますよ」


足早に『緑の淑女(ダーマインヴェルデ)』の廊下を歩く私に追いすがるように、ベルナールとコスタンツァがついてくる。


「少し様子を確かめたらすぐに退散するから、大丈夫大丈夫。二人がついていれば問題も起こらないだろうし」


クスクス笑う私に、コスタンツァが怒りを隠せない様子だ。


「皇子殿下、いえ、おぼっちゃま! このコスタンツァの目の黒いうちは、このような狼藉は許しませんよ!」


「ぼっちゃんはよしてくれよ、コスタンツァ。ちょっとだけだからさ。グレンも一緒だし。ほら、それにもう着いたよ」


言い合いしている内に、彼女の部屋の前についた。

ノックをしてみるものの返事がなく、応答がない。


おかしいと思ったところ、中から侍女が顔を出した。


「こ、これは皇子殿下。このようなお時間になにかございましたか。お嬢様はお疲れだったのか、もうお眠りになっておりますため、お静かに願います」


「そうか、それは残念だ。明日の打ち合わせがしたかったのだけれど。今日が初日だ、疲れが出たんだろうね」


(——寝ているならしょうがない、また後日、訪ねるとしよう。寝顔をみたかったけれど、コスタンツァとベルナールは撒けないよな)


サッと踵を返すと、王宮へ戻るべく帰路についた。



馬車に揺られながら、私は口を開く。


「グレン、そろそろラントン嬢の調べはついたのかな」


「は、殿下。それが、耳を疑うような報告が上がってきたもので、再度裏を取っておりまして。もう数日お時間をいただきたく」


「そう、まぁ、なんとなく想像通りかな。とはいえグレン、報告を怠るなといったはずだけど。主に聞かれる前に途中経過を報告することを怠ったら、お前であっても処分の対象なのは、わきまえていてね。あと二日あげるから、必ず報告をあげろ」


グレンの背中が震えたように見えたが、仕方ないことだ。友人であっても、そこは間違えてはいけないのだから。


(——あぁ、ラントン嬢。改めて見てみたら、息をのむくらい美しかったな。陽光を浴びてキラキラと輝く銀髪、どこまでも透き通った瞳、私の手で折れそうなくらい細い腰に……。いや、何を考えているんだ僕は)


彼女のことで頭がいっぱいになったのを振り払うように、別の話題に切り替えた。

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