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三原色信仰の国を追われた無色の花嫁は、帝国で世界を彩る   作者: りっちょまん


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【閑話】 とある騎士の疾走 ◇

副隊長に報告後、馬を乗り換えながら帝都へと早がけした。


緊急事態を示す赤い旗を遠目に確認したのだろう。 王城を守る城門騎士は、すでに門を開けて私が来るのを待ってくれていた。


馬から飛び降りると、王宮騎士が駆け寄ってくるが、それを手で制した。


「これは私から直接、第一皇子殿下にお渡しする。取次ぎを大至急頼む!」


心得たとばかりに頷いた王宮騎士が数名、第一皇子付きの近衛騎士を探しに走った。


馬を別の王宮騎士に預け、一口だけ水を飲む。 この間に少しでも身綺麗にしておかなければならない。


土埃と砂埃、そして自分の汗。 今のみなりは大変に汚れてしまっている。 およそ皇族にお目通りするのにふさわしい格好とは言えなかった。


水で湿らせた布で顔や髪を軽く拭い、手櫛で整える。


これから大変な報告をするのだ。 「緊張して声が出ません」などという失態は、決して許されなかった。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました!

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