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おつかれさま、おれ。

作者: 少年D
掲載日:2025/10/19

初めて小説を書きます

自分は文書を書くのが苦手なので、所々変なところあると思います。

第1章 出会い


少年の部屋─少年はゲーミングPCで、沢山ゲームをした、とある日FPSゲームで女性と出会った。

毎日のようにその女性とゲームをし、沢山笑い合った。少年は楽しんでいた。笑顔も増え、前までの苦痛な出来事がなかったと思えるほど、楽しんでいた。

しかし、まだ少年は気付かなかった、地獄の入口に立っていたことをまだ知らなかった。

4月某日夜中、少年のスマホに「ピロン」と通知がなった。世の中が静まり返っている中、少年は起きた。枕元に置いてあるスマホに目をやると、女性からメッセージが来ていた。

『─石田くん、相談に乗ってくれないかな?』

少年は心配になりながら、連絡を返した。

『全然乗りますよ。どうしたんですか?』

少しして、返信が返ってきた。

『私、彼氏と上手くいってなくて、彼氏と遊ぶといつも機嫌悪くなって、雰囲気悪くなって、彼氏は自分のこと責めて、私は慰めるけど意味無くて、もう私死にたい─辛いもう嫌だ。』

少年は困惑しながら返した。

『何があったのか、僕には分かりません。でも竹田さんが辛いのは分かりました。一緒にいて辛いと思うなら、少し距離を取るなり、話し合いをしてみたらどうですか?』と少年は恋愛もした事がなく、不器用ながらに自分なりのアドバイスを出した。

女性は『ありがとう。優しいね。試してみる。石田くんの事信頼してるから、これからも相談乗ってくれると助かるな!』と返ってき、少年はとても喜んだ

『ぜひ!僕も竹田さんのこと信頼してます!僕のこと頼ってください!』

と、返し少年は微笑みながら、目を閉じ、静まり返った世の中に帰って行った。


第2章 はじめまして。


5月某日─少年は中古本屋で世界史の参考書を探していた。少年はどれがいいのか分からなく、女性に連絡をした。

『おすすめの世界史の参考書ってありますか?』

すぐに返ってきた。

『んーこの2つがオススメかな、探してみて』

と、返ってきた。

少年はお店で探したが見つからず、連絡をした

『先程言ってくれた参考書見つかりませでした。ネットで買うべきですかね─?』

またすぐに返ってきた。

『私持ってるから、あげるよ!郵送でいい?』

少年は、凄く喜んだ

「まじか!タダで参考書貰える!やった!」と心の中で呟いた。

『良いんですか?!お言葉に甘えます!ありがとうございます!』と返し、少年は家に帰った。

家に着いた時、ズボンのポッケに入っていたスマホが『ピロン』と通知がなった。

少年はスマホを取りだし、スマホを見た

連絡は女性からだった。

『ごめん!郵送のやり方よく分からなくて!今度会おうよ!直接渡す!』と言われ

少年は少し考えた、「竹田さん彼氏居るんだよな─?直接会って大丈夫なのかな?僕は恋愛対象として見てないけど、彼氏さんはどう思うのかな?許可取れたから直接会おうって言ったのかな?」と少し考え、連絡を返した。

『予定が合いましたら、でも彼氏さんは大丈夫は許してくれてるんですか?』

すぐ返ってきた。

『うん!大丈夫!あまり気にしないで!』

と返ってきた。少年はその言葉を信じた。


5月某日夜中─少年は漫画を読んでいた。

机の上に置いてあるスマホが『プルプルプル』と電話がなった。少年は「この時間に誰だ?」と思い電話に出た。電話の相手は女性だった。

「─石田くん?今大丈夫?」電話越しの女性の声は酷く震えて、小さく、状況は分からないが辛いのが伝わってきた。少年は「大丈夫ですよ、どうしましたか?」と恐れ恐れ聞いた。

女性は「彼氏と喧嘩して、もう私分からなくて、辛くて苦しくて、話し合いしたくても、あの人無視して、もうどうすればいいのかな」と泣きながら、少年に訴えかけた。

少年は驚きながら「大丈夫ですか?少し深呼吸しましょう。僕は傍に居ますから、ゆっくり、ゆっくりで大丈夫ですから、話聞きますから」と返し、女性の話を聞いた

その内容は少年には理解し難い、恋愛、恋人同士の内容だった。しかし女性の恋愛は、世間一般で呼ばれる恋愛とはかけ離れていた。

女性の恋愛は歪んでいたのであった。

傷付けられても依存し、お互いが依存し合う、そしてお互いが壊れる。その生々しさを見た少年は「僕は誰かと付き合ったことがなくて、よく分からないです。けど竹田さんが今凄く辛いのはよく分かります。僕は傍にいます。いつでも話しを聞きます。竹田さんが泣いてる姿、僕は見たくないです。沢山笑わせます!僕のこといつでも頼って大丈夫ですから!」と優しく返した。女性は「ありがとう。石田くんは親友だよ、本当にありがとう。支えてくれてありがとう。」と返した

少年は【親友】という言葉に、凄く感動した

少年は感動しながら「僕も竹田さんのこと親友だと思ってます!沢山頼ってください!傍に居ます!」と返し、2人は「おやすみ」と言い、電話を切り、少年は心踊りながら目を閉じた。


第3章 変化


少年は女性と実際に会い、楽しい一日を過した、その日に少年は女性に漫画を貸してあげた、少年が女性におすすめしていた漫画だった、女性は帰り際「ありがとう!今日は楽しかった!またね!」と笑顔で手を振って地下鉄に姿を消していった。

少年は楽しかったなと思い、帰路に着いた


数日後─6月某日

少年と女性と少年の友人二人でテーマパークに行く予定ができた。みんな楽しみにしていた。

しかし、行く数日前になると、友人二人が「悪ぃ金ねぇわ…」「彼女との予定入ったわ…ごめん」と言って行けなくなった、

少年は女性に「富士山パークどうします?延期にしますか」と言ったそしたら女性は「サシで行かない?」と発した。

少年は驚いた。少年は女性とテーマパークに遊びに行くのが初めてだったからだ、少し脳裏に彼氏の存在が出たが、少年は欲望のままに「いいですよ!行きましょう!全力で楽しませます!」と言った。

数日後─少年と女性はテーマパークに遊びに行った、少年は女性の行動に少し疑問を抱いた

なんでこんなに距離が近いんだ─?と思った瞬間、女性の口から「私距離近いからさ!ごめんごめん!」と言われ、少年も「そうなんすね!大丈夫っすよ!」と言ってしまった。

少年は彼氏がいる事を知っている。

欲望のままに動いてしまったのだ。

少年は少し胸がドキドキし始めていた。

恋愛対象として見ていない女性を、段々と一人の女性として見始めていた。


楽しい一日も終わり、女性と夜ご飯を食べてる際、女性のスマホが「ピロン」と鳴った。

少年は女性のスマホをちらっと見た、

内容は彼氏からの連絡だった。

女性は涙目になっていた。

少し間を置いて、女性が口を開いた。

「もう私、この人と上手くいけない。怖い、もう嫌だ」と少年はその時彼氏に対して酷く憎悪の念を抱いた。心の中で「僕ならそんな思いさせないのに─幸せにさせる─護る─大切にする─」と思った。しかし口には出せなかった、出す勇気はまだ少年にはなかった。

少年は「酷い!もし別れることになったら。手伝います。支えます」と呟いた。

女性も「ありがとう」と言って笑顔が戻った。

帰り際女性は「今日すごく楽しかった!ありがとう!」と言って笑顔で人混みに溶け込んで行った。この日、少年の人生で忘れられない1日になった。少年はドキドキしながら家に帰り、ドキドキしながらそして助けたい気持ちが強く、その日は寝れなかった。


第4章 一時の幸せ


テーマパークで遊んだ、3日後深夜─

少年の枕元に置いてあるスマホが「ピロン」と鳴った。少年はスマホに目をやる。

女性から連絡だった。

彼氏とまた上手くいかなく、本当に死のうとしてる内容だった。少年は必死に止めた。

しかし連絡が途絶えた。少年は不安になった。

何度も連絡をしたが、既読は付かなかった。少年は不安になりながら、目を閉じ眠った。


朝─連絡は返ってきてない。不安になりながら『寝てるだけですよね?この前楽しかったじゃないですか。』と送り、テーマパークで遊んだ時の写真を添付した。


昼─ついに女性から連絡が返ってきた。少年は勇気を出して、告白をした、その時少年は女性にとって光だった。少年は助ける思いで、護る思いで告白をしたのだ、女性も最初は冗談だと思っていた。しかし少年が想いを伝え、女性が「それ直接聞きたいな。その時に答えを言うね」と返ってきた。少年は凄く嬉しそうにしていた。あの時の少年の安堵した顔と喜んでいた顔は、嘘偽りのない純粋無垢な少年だった。


数日後─「今日は竹田さんと会う日だ。」と緊張しながら学校に行き、授業を受け、放課後会う時間になるまで、友達と過ごしていた。

友人が一言「お前今日ソワソワしてね?」

もう1人の友人が「彼女できたのけ?顔ニヤニヤしてるぞ」と冷やかしてきた。少年はニヤニヤしながら「そんなことないよ」と言って、ソワソワしながら会う時間になるまで、ずっと動き続けていた。「あ、もう俺行かなきゃ、またあした!じゃあな!」と言い友人と別れ、

渋谷駅に少年は向かった。その時も少年はずっと緊張しながら、ニヤニヤしながら、ワクワクしながら、ドキドキしながら、駅に向かっていた。


渋谷駅─少年は待ち合わせ場所で一人緊張を解すために音楽を聴いていた。

少年の肩をトントンと女性が叩いた

「お待たせ!行こっか!」と可愛らしい女性の声が少年の耳に入った。

少年の胸が高鳴る

2人はカラオケに向かった。

カラオケの部屋で少年が「幸せにします。付き合ってください!」と勇気を振り絞って告白をした。その時の少年の顔は日の出も驚くほど赤く、そして胸のドキドキは最骨頂に達していた。少しの間を置いて女性が「お願いします。」と言った。少年は屑になることを覚悟に浮気になることを覚悟に、女性を助けたい想いで、少年は屑になった。

その日、少年と女性は恋人がする行為をある程度の事はした。

少年は幸せだった。


少年は一緒にプリクラを撮り、一緒に夜ご飯を食べて、女性を家に送るために一緒に帰った。

少年は幸せだった。


駅を出て女性の家に向かうまでは、2人は手を繋いでいた。あの日2人は世界一幸せ者だった。少年は女性を家に送り届け「またね!大好きだよ!」と言い、少年は帰路に着いた

少年は幸せだった。


ここから幸せな日々が始まって欲しかった。


第5章 こんにちは、地獄。


最初の数日は少年は幸せだった、毎日のように連絡を取り、電話をし、すごく楽しんでいた。

ある日女性から『別れることできた。』と連絡が入った

少年は『今までお疲れ様でした。沢山辛かったのによく乗越えてきました。僕が幸せにします。』と返しスマホを閉じた。

少年はやっと彼氏と離すことができた、これで良かったんだ。僕が幸せにさせるんだ、と想い安堵し、目をつぶり眠った。


次の日─少年は見たくもないものを見てしまった。女性が元彼と一緒にゲームをしていたのだ、少年は困惑した、少年は連絡をしてしまった。『元彼とゲームしてる?』と女性から返ってきたのは『あの人、離れるってなったら死ぬ死ぬって脅してきたの』という、脅されている内容だった。少年は今すぐにでも縁を切って欲しい、関係を絶って欲しいと言いたかった、けど言えなかった、胸の内に留めてしまった。

少年は一言『本田さんは今凄く辛い状態だと思う、だから竹田さんが支えてあげて。』と思ってもないことを言って、遊ぶことを許可して、自分を削ってしまった


毎日毎日、女性は元彼と遊んで、少年は不安になってしまい、また連絡をした

『不安になっちゃった、嫉妬もしちゃった、遊ぶ時一言でいいから、連絡くれないかな?直前でも事後でも大丈夫だよ』とそしたら女性は『不安にさせちゃって、ごめんなさい、私が悪いんだよね、ごめんなさい、縁を切るべきだったよね、ごめんなさい』と返ってきた。少年は彼女が自分のことを追い詰める姿なんて見たくない、と思い『ううんそんなことないよ!縁切らなくても大丈夫だよ!ただ本田さんと遊ぶ時だけ、一言欲しい!ごめんね!大好きだよ!』とまた自分の気持ちと真逆のことを言ってしまった。少年は元彼との縁を切って欲しかった。

言えなかった。

最初の1週間は遊ぶ度に連絡があった、

しかし急にその連絡が無くなった、少年は遊ぶことはなくなったのかな、と思い、受験勉強をしていた。

休憩時間中、友達からゲームを誘われ、ゲームを開いた、その時彼女のログを見た、そしたら遊ぶ連絡が無くなった日からずっと何十時間も一緒に遊んでいた。少年は一気に不安になり、裏切られたと思い、胸が張り裂けそうになっていた、しかし少年は我慢をした。


ある日の夜中、彼女から連絡が来た『私、バイト先でストーカーにあってて、怖くて』という内容だった、少年は『大丈夫?話聞くよ、電話するね』と言い、電話をした。彼女は酷く怖がっていて、泣いていた、少年はそんな彼女慰め、ケアしてあげた、気付いたら丑三つ時になっていた。彼女は「寝て大丈夫だよ?ありがとうね」と言ってくれた、少年も「元気になってくれてよかった!竹田さんももう寝るの?」と言った、彼女は「うん!私ももう寝る、石田くんのお陰で元気になった!ありがとう」と言い、「おやすみ!」と言い電話切り、少年は眠った。

次の日、少年は彼女を疑っていた。

ゲームのログを見てみる、そしたら寝ると言ったすぐに、元彼と遊んでいた、それも少年が起きる数分前まで遊んでいた。

少年は酷く困惑し不安になり、胸が苦しくなり、元彼に対して憎悪の念が沸き上がり、少年は初めて物に当たってしまった。

部屋に飾ってある置物の瓶を殴って割ってしまった。

少年の拳には、赤い血が垂れていた、

少年は興奮し痛みを感じていなかった、

自然と涙を流していた、少年が気付いた時には、声が漏れるほど、泣いていた。

胸が苦しく、まるで赤子が泣くように、一人部屋で泣いていた。


30分ずっと泣いていた。

少年は少し落ち着いて、彼女に連絡をした。

『やばい!友達がお金貸してくれなくて、興奮して瓶割っちゃった!』と送った。

女性は『大丈夫?怪我は無い?親にちゃんと言うんだよ』と返ってきた。

少年は静かに涙を流した。確かに流していた。

部屋の床には少年の血と涙が落ちていた。


親が帰ってきた。親に「足滑らせて、瓶割っちゃった」と嘘をついた。

そのことを彼女に『親に正直に言ったよ!』と彼女にも嘘をついてしまった。

少年は怒られるのが怖くて、そして彼女に自分がいい子だと思われたく、嘘をついた。


その間も彼女はずっと元彼と遊んでいた。


少年は、彼女に連絡してしまった。

『遊ぶ時一言で大丈夫だから、ちょうだいって言って、竹田さんも分かったって言ったのに、なんでその連絡無くなっちゃったんですか?』と送った。彼女から返って来たのは、『めんどくさいから、あと私本田の事、友達として好きだから、私はこういう人間だから、嫌なら離れれば?』と少年を突き放すような言葉だった。

少年はまた涙を流した。

『そうなんだね、ごめんね、もうこれからは一言要らないから、大丈夫だよ、沢山遊んで沢山楽しんでね。大好きだよ』と自分の気持ちとは真逆のことをまた、言ってしまった。


少年は「あと一週間すれば彼女とデートだ、それまで辛抱だ」とそれを希望に頑張っていた。


3日後─親が旅行に行くことがわかった、しかもそれは彼女とデートする日にちと被っていた、少年は彼女に、『デートの日親に居ないんだ!長い時間一緒にいれる!』と連絡をした。

彼女から連絡が返ってきた『じゃあ家行きたい!』と返ってきた。少年はドキドキした。

『いいよ!お家デートしよう!』と連絡を返した。

少年の胸の中には色んな感情が混ざっていた。


第6章 終わりの始まり


デート当日─セミが鳴いている暑い夏

彼女を駅まで迎えに行く

手を繋ぎご飯屋さんまで歩き、一緒にご飯を食べて、スーパーでお菓子や飲み物を買い、手を繋ぎ家まで向かう、汗をかいた少年は家に着いて、シャワーを浴びた。

自分の部屋から「私もシャワー浴びたい」と彼女の声が響いた。少年はシャワーを浴びながら「いいよー!」と言いすぐにシャワーを浴び終わり体を拭いて、着替えて、彼女と交代した。


彼女がシャワーを浴びてる時

少年は彼女のスマホを見た。

色んな男とやり取りをしていた。

元彼と寝落ち通話もしていた。


少年の中で何かが壊れた。


泣きそうになったが、唇を噛み締めて、我慢をした。彼女がシャワーを浴び終わり、笑顔で部屋に入ってきた。少年は怖かった、裏で浮気をしているのに、笑顔の彼女が怖かった、そして悲しかった、少年は「映画見よっか」といつも通りに接した。映画を見てる間、彼女から誘ってきた。そして少年は男に成長した。

男は、何度も泣きそうになった。

誰も信じれなくなり、大切な人に裏切れた気持ちで、苦しくなっていた。


その日、男の胸の中は悲しみ、苦しみ、愛したい気持ちが混ざっていた。

何も言えずいつも通りに接して、家まで送り返した。


その日から男は壊れ始め、愛が依存に変わっていった。


第7章 覆水盆に返らず


壊れたものは、元には戻らない。

彼もまた、その例外ではなかった。


あの日から1か月──。

男はずっと我慢し、いつも通りに接していた。

何度も突き放され、傷つけられても、弱音は吐かなかった。

自分が弱音を吐けば、彼女を傷つけると思ったからだ。

誰にも話さず、ひたすら一人で抱え込んでいた。


しかし、ある日、限界が訪れた。

男は思ったこととは逆の言葉を口にした。

「もう、この関係を終わらせましょう」

そして不満をぶちまけた結果、彼女を泣かせてしまった。

まともな判断はできず、気づけば彼女は男を怖がっていた。


友達に戻りたいと願っても、返ってきた言葉は突き放すものだった。

男は静かに涙を流した。

楽しかった日々を思い出しながら、

「幸せになることを祈ってる。バイバイ、ありがとう」とつぶやき、立ち去った。

胸は張り裂けそうだった。

写真を消し、ひとり寂しく帰路に着く。

家に着くと、風呂にも入らず、そのままベッドに倒れ込んだ。


次の日、男は再び友達に戻りたいと強く思い、連絡を試みた。

しかし無視された。

どうしても伝えたくて、彼女の友達や元彼を通して伝えようとした。

返ってきたのは、冷たい言葉だった。

「貴方は他人です。もう関わりたくありません。」


男は後悔と絶望に沈み、愚行に走った。

夜、SNSに思わぬ言葉を書き込み、辛い記憶をねじ伏せた。

その瞬間、男は自分でも制御できない攻撃的な感情に支配されていた。

家族に、友達に、大切な人すべてに、怒りをぶつけてしまった。

気づけば、また涙が頬を伝っていた。


投稿を消した。しかし、もう遅かった。

その投稿は、彼女の目に止まった。

連絡が来る。

「酷い貴方は最低です。友達に戻りたいなら、反省してください。」


男は深く後悔した。

そして、明らかに自分がおかしいことに気づき、親と病院に向かった。

鬱と診断され、男は崩れ落ちた。

親は泣いていた。

ずっと気づいていたのだ。

いつもなら笑顔の彼が、苦しそうに、みんなを遠ざけ、一人で抱え込んでいたことを。


男は鬱と診断されたことを、彼女に伝えた。

心配してほしい、支えてほしい──そんな思いで連絡したが、返ってきたのは責める言葉だった。

男は追い詰められ、死にたくなった。

それでも、友達に戻れる希望を胸に、努力しようとした。


鬱のため学校に行くこともできなかった男は、久々に登校することを決意した。

しかしその最中、訃報が届く。

母が心筋梗塞で倒れ、亡くなったのだ。

男の心は、これまで耐えてきたものすべてが崩れ落ちたかのように壊れた。

さらに、旧友から精神を揺さぶるような情報が飛び込む。


数日後、ようやく落ち着きを取り戻し、出来事を彼女に伝えると、

彼女は「あなたのために死んでもいい」と返した。

胸が締めつけられた。

自分のせいでそう思わせてしまった──男は必死に止めようとしたが、連絡は途絶えた。

不安に駆られ、彼女の家へ向かった。


ピンポンを押す。

出てきたのは彼女の親だった。

事情を話すと、親は一言だけ告げる。

「サナは死のうともしていない。元気だ。お前はサナにとって邪魔な存在だ。迷惑だ、帰れ。」


男は帰り道、足から崩れ落ちた。

そのとき、彼女から連絡が来る。

『親が酷いことを言ってごめんなさい。でももう金輪際関わらないでください。』


男は暗い夜道で、静かに呟く。

『なぜ、全力で助け、支えてきた俺は報われず、

元彼はまだ一緒にいるんだ……?』


雨が降り出す。

街の喧騒と雨音だけが聞こえる。

男は力を振り絞り、歩き出した。

暑かった夏も、今はもうない。


涙が頬を濡らす。それが雨なのか涙なのか、もはや分からなかった。

男は一人、家へ帰った。

暗い部屋で、びしょ濡れのまま、

「おつかれさま、おれ」と呟き、楽しかった日々を思い出して微笑む。


ベランダに出る。目を瞑る。

腐った社会から消えるために、男は柵を乗り越え、高層から堕ちていった。


あの夏、少年は確かに生きていた。

心が壊れても、生きようと努力していた。

しかし、壊れたものは、元には戻らない。


優しさは時に、自分を削ってしまう。



第8章 エピローグ


時が過ぎ、1年後の夏──。

彼女は新しい幸せを手に入れていた。

彼女の記憶に、少年の存在はもうなかった。

ただ、あの日見せた笑顔の残り香だけが、夏の空にひっそりと残っていた。


彼女は楽しそうに笑う。

少年に見せたのと同じ笑顔で、幸せそうに──





この話は実話を元にしたフィクションです。

この少年と同じく、壊れて行った人達が報われることを祈ります。この少年は哀しくも報われず、最後は1人寂しく、この腐った社会から消えて行きました。

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