火薬庫
せっかくの休養...とも言えるか怪しいが、自分の部屋で休んでいるときに声が聞こえた。
「失礼します!」
アイヒマンだ。彼は私の部下としていつも献身してくれるいいやつだ。
「どうした?」
「緊急なのですが!」
アイヒマンは焦っていた。何かが起こったのは間違いなさそうだ。
「ゲッベルス総統が暗殺され、それに合わせエルヴィン・ロンメル、フェルディナント・シェルナー元帥率いる国防軍が決起!それに合わせボルマン率いるナチ党も同じく決起、同じく親衛隊全国指導者ハイドリヒも決起!これによりドイツ内戦が始まりました!大佐も今すぐラインラント地方に避難してください!」
最悪の事態が起きてしまった。
「...わかった、今すぐ避難しよう。車を出せ!私は機密文書を焼却した後避難する!」
「承知しました!」
「戦力差は?」
「ナチ党が56師団、国防軍が61師団、そして我々の親衛隊が40師団です、また戦闘機なども国防軍に渡っており、制空権の確保は難しい状況です」
「ゲルマニアはどこの勢力が確保している?」
「我が国にはイタリア、大日本帝国に抵抗するため約6万発の核弾頭があり、それの誤発射を防ぐため、マンシュタイン元帥が中立地帯として保護している状況です!」
「先程、ハンブルク周辺は敵の兵が展開されていないとの報告が入った、ここを機甲師団で貫き、対応してきたハンブルク周辺の敵兵を包囲、殲滅する。また、ミュンヘン、ウィーン周辺の師団はライン川まで撤退せよ!」
「そして、問題はこの機甲師団を誰が指揮するか、だ。」
「私にやらせてください」
「ハウサー上級大将...わかった、君ならやれると信じている。」
「ヴィルヘルミナ大佐はいますか?」
「いるぞ、なんのようだ?」
「モーンケ上級大将がお呼びです」
「わかった、今すぐ行く」
モーンケが私と話したいなんて珍しい、なにかあるんだろうか...