連盟は独立を許さない
「大佐、戦争計画G号は順調か?」
「順調です、現在、ポーランド、バルト三国周辺に軍が展開しており、いつでも攻撃可能です。」
「よろしい、では攻撃を開始するよう全軍に通達せよ。我々の国家弁務官区を取り返すんだ。」
1966年2月19日6時38分、ドイツ軍はポーランド、バルト三国、独立モスクワ政府、ウクライナ共和国に宣戦布告した。カウカーズースはモーンケ派が権力を握っており、すでにドイツの国家弁務官区となっていた。
ドイツの再軍備が完了した軍に1年前に独立した民兵を集めたような師団がドイツ軍に勝てるわけがなく、2月25日にポーランドが降伏、そのまま28日にバルト三国が降伏、そして4月10日にウクライナが降伏、そしてロシア軍閥の支援を受けていたモスクワ政府は、6月29日に降伏し、東はドイツにもう一度征服され、支配を確立したのだ。そして、過去の国家弁務官区となっていたノルウェー、オランダ、デンマークは未だ攻撃されておらず、彼らの独立はドイツ政府から許された国と思われていた。そんなはずなかった。7月10日、ドイツはオランダ、ノルウェー、デンマークに宣戦布告した。
オランダ、デンマークが7月13日に降伏、ノルウェーもドイツの降下猟兵にオスロを占領され、ノルウェーも降伏した。そして、またノルウェーゲン国家弁務官区、ニーダーランテ国家弁務官区、デンマークはノルウェーゲンに併合された。
「大佐、戦闘計画G号は成功したか?」
「心よりご報告したします、総統閣下。戦闘計画G号の対象はすべて降伏し、我々ドイツによる欧州の支配が再確立しました。」
「素晴らしい、大佐。このまま戦闘計画N号の計画立案も進めてくれ。」
「かしこまりました。ハイルモーンケ!」