終わりと始まり【最終話】
更新が1ヶ月以上開いてしまい申し訳ありません。
一応。この話でストーリー的には最終話となります
尚、この話の後に後、8話程。
ざまぁを含んだその後の話が続きます。
コメント返しも中途半端な状態で申し訳ありません。
すずが警察署で任意の事情聴取を受けた翌日。学校では今年二度目の全校集会が開かれた。
その内容は、夏葉拉致監禁のあの事件についてであった。校長はまわりくどく言葉を選び語っていたが、不良グループをそそのかして夏葉にけしかけた所謂教唆犯の存在についてだ。
誰が……とは言わなかったが、誰がかは皆予想がついていた。
すずの罪が明らかになると、すずとその一家は逃げるように何処かへ引っ越して行った。
引っ越すその寸前、すずの妹が泣きながら謝りに来た。
姉が起こした罪の事を……
5分程話し込み、
「本当にごめんなさい」
最後に彼女はペコリとお辞儀をする。
「もう。時間か……この街から離れたくないよ……」
「…………」
彼女のつぶやきに返す言葉が思い付かず悲しそうなその姿を見つめる事しか優太は出来なかった。
彼女とも10年以上の付き合いがあり、妹のような存在であった。いや、心の中では本当に義妹になるのだと思っていたのだが……
この5分程の会話を最後にもう会うことさえ無くなってしまうのだろう。
遠ざかる彼女の後ろ姿を見つめてそんな事を優太は思うのであった。
すずの一家が街を去り、数日が経過した。
「だいぶよくなったな」
「えへへ。でも、まだ……ウタうのはむり」
声が出るようになり夏葉は精力的にリハビリを受けて、以前の様な声を取り戻しつつあった。
声を失った当初はふさぎがちであったが、随分と彼女らしい明るく元気な表情を見せるようになってきた。
「まだ、声りょうや発音に発声が少しおかしいけれど……すぐに……だから、また一緒に歌おう優太さん!」
言って突然抱き付く夏葉。
「そ、そうだな」
夏葉の体温にドキドキしながらうなずく優太。
告白以来、夏葉の服装も変わってきた。傷口が見えない服ではあるが、以前の様にもっさりとしたお洒落のおの字も存在しない厚手の生地を使った服ではなく、可愛らしい服を着るようになってきたのだった。
夏葉のスキンシップにだいぶなれたつもりであった優太ではあったが、少し薄手の生地になっただけでより彼女の存在が感じられて顔が熱くなる。
視線を夏葉に向けると目が合い彼女はさっと慌てて優太の胸に顔を付け、その表情が見えない様に隠して、
「ゆ、優太さん。
来週……復帰のトークイベントを生放送でやろうと思うの……彩香さんからもゴーはもらっているから……よろしくね」
「急でびっくりだけどオッケー」
夏葉がこの日を目標にリハビリをしていたのだ。優太は笑顔でうなずいた。
トークイベントの後。
2週間が経過したある日の夜。復帰宣言後初の一曲を、ユーチューブにupした。
その曲は二人にとって大切な思い出の一曲であった。
【終わりと始まり】を最後までお読みいただきありがとうございます。
次の話は不良グループのリーダーとその親について少し触れる感じの話となります。
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