真実1【明海視点】
明海視点のお話です。
※ご指摘いただきました損害賠償について、確かに請求が成り立たない(グローリアスが請求するのはタイミング含めておかしいので)為、検討した結果削除いたします。
ご指摘ありがとうございます
あの日を境にして私の立場は180°変わってしまった。
あの日。そう。グローリアスの代表が学校を訪れ、そしてその夜に学校と教育委員会の合同記者会見が行われたあの日。
私はヒエラルキーのトップから最底辺へ見事に陥落してしまったわ。陥落してしまったのは私の完全な自業自得。親友と思っていた彼女の様子からろくに話もせずに何があったかを決めつけ、クラス中に……いや、学校中に嘘の話を広め、イジメまで行っていたのだ。私も予想していなかった真実が明るみになり……
結果は先も言った通りみんな私から離れて行ってしまった。1人を除いて……
「貴女は私から離れて行かないのね」
以前と変わらずに接しようとする少女。南ナオに私は話しかけた。
彼女はコクりと頷くと、
「私の恩人だから……」
当然の事の様に言う。
「それに明海様がこうなってしまったのは私のせいでもあると思うから……」
「…………」
否定は出来なかった。
南さんとの関係は1年の頃迄さかのぼる。私がたまたま彼女が屋上から飛びおりようとしているところに気付き、思いとどまらせたそんな出会い方をしたのよね。
南さんの話によると彼女の彼氏だったクラスメイトの男は交際中に隠し撮りしていた写真を見せて他の男に身体を使って稼ぐ様に脅しをかけて来たのだ。
その事を知った私はそのクズを罠に嵌めて学校から追い出す事に成功したわ。南さんの画像については、彼女を精神的に支配してからネットへ流してそこでも稼ごうとしていた様で流出寸前に押さえる事ができた。
その時に私は学んだ。この手のクズとは時間との勝負であると……
裏切られた女子をこれ以上傷付かせない為にとの思いから、確認せずに動き、それが嘘や間違いだった場合がどうなるかも考えずに。
「明海様。これから謝りに行くのですよね……2人に」
「ええ」
南さんの言葉に私は立ち止まり頷く。
すると彼女は私の顔を真剣な目で見つめて告げる。
「私も一緒に謝る」
「なぜ?」
南さんに問う。
「さっきも言いましたけど。多分。明海様の現状は私のせいでもあると思うから……」
「ありがとう。でも、それはダメ」
私は微笑み、彼女の申し出を断る。
「彼等に酷いことをすると……やると決めたのは私の意思。貴女を巻き込むと、貴女の出来事を理由に誤魔化そうとしているみたいで……やってしまった事の責任は……ね」
「でも、実際に!」
尚も食い下がる南さん。
「いいのよ。その気持ちだけで……十分よ。
それに、もし誰かと一緒に謝りに行くのなら本来は……貴女じゃなくて」
言葉を区切ると私は親友だと思っていた人物を脳裏に浮かべたのだった。
〖真実1【明海視点】〗最後までお読みいただきありがとうございます。
次の話も明海視点となります。
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