KOYO-の質問コーナー【KOYO-サイド】
引き続きネットの生放送。流れるコメントに対してKOYO-がトークしていく流れとなります。ネット用語……顔文字は使いませんが、w等の記号を一部使用しております。
生放送は進行上外せない要素があるため申し訳ありませんがよろしくお願いいたします。
『質問コーナー。みんなの質問に答えるよっー』
KOYO-が声をあげる。その声音からは少し疲れが見てとれる。
《疲れてるねー!》
《スタートダッシュで息切れってw》
《草》
『コメントが……速すぎて読めない』
コメントが滝のように流れていくことに愕然とする。
《大草原不可避》
《弾幕厚いぞ。何やってんのw》
《一旦落ち着こうか。皆の衆》
何人かの呼びかけに、徐々にコメントが落ち着いていく。
その光景にホッと息を吐くKOYO-。
『このくらいなら読める。私にも読める。みんなありがとう』
『えっと……最初のお題は……』
数秒の沈黙の後、一つのコメントに答える。
『私は17歳。高校2年生だよ。学校は身バレが怖いからヒミツ』
《うん。知ってるw》
《先ずは予習だね》
《プロフィール見ろよ。貴重な質問枠がw》
『この辺のことはプロフィールに書いてあるもんね……えっと。次は』
『私がYouTubeをはじめたきっかけ……かぁ』
何かを思い出すかの様な声音で話し出す。
『みんなは、落ち込んでいる時やつらい時に自分を勇気づけたり。元気づけたりしたい時に聞く曲ってある?』
《俺は無いな。ドカ食いしてる》
《私はボニーズ事務所のアップテンポの曲をメドレー》
《何も聞かずに。おフトゥン》
《まさかのボニーズw》
《うちは空気読んで、KOYO-しゃんの楽曲》
『コメントありがとう。
私は……昔。すごく嫌で辛くて1人で泣いていた時にたまたま出会ったの。下手なんだけど気持ちのこもった彼の歌に、私はすごく勇気づけられたわ。
あの時、彼の歌に出会えていなければ、今頃……ここには居なかったと思うわ』
言って、軽く笑うと話を続ける。
『最近、その彼の歌を近くで。生で聞ける様になったのよ』
《ん? 最近? 彼?》
《これはひょっとして!》
KOYO-のはにかむ言葉に、最近気になっていることの答えではと盛り上がるコメント。
やがて核心をつく質問が……
《話題のコラボ相手か?》
《彼氏?》
《付き合っているの?》
『彼氏だなんて……先……彼とはそんなんじゃ……。そうよ。はぁぁ』
慌てふためいていたと思った次の瞬間には何故か落ち込むKOYO-にざわつくコメント。
《情緒が不安!》
《えっ。マジの片思い?》
《俺なんてどう。ちな俺は勝ち組のニートだけど》
《俺は今日。仕事辞めた。明日からプーっす》
《バカ。俺等自宅警備員にKOYO-たんが興味持つ訳無いだろw》
《w》
『えっと何の話でしたっけ?』
そうつぶやくとすかさずコメントに、
《最近の歌ってみたで何度か登場している彼氏の話》
『かか彼氏じゃないよぉ』
《動揺が(苦笑》
《もちつけ。脱線して先に進まない》
《YouTubeはじめたきっかけ→恩人の歌→その恩人の歌を最近になり生で聞いた←今ココ》
『ありがとう』
親切なコメントを見て、KOYO-は言った。
『……先ずは恩人の彼と動画の彼は同一人物です』
《おおっ》
《なんとっ!》
《kwsk》
KOYO-は少し考えると、
『コラボ動画のきっかけ。この話は……
彼から聞いた話だけど少し胸糞な内容になるけど。それでも聞く?』
《ん?》
《オケ》
《よろしく》
KOYO-はリスナー達に語りはじめた。
そして、語り終えた際のリスナー達の反応はと言うと……
《うわぁ……》
《サイテーな女だ》
《性格悪いが……。でも気持ちがわからんでもない。一度きりの人生。贅沢していきたいし》
《なろうならざまぁ案件だなw》
《確かに、わからなくはないけど……先ずは別れてからだろ! 二股って時点でアウト》
流れていくコメント達。
『次の話題は……』
つぶやき。コメントを確認する。
《そんな女とは恩人さん。別れて正解》
《俺は友達としてもムリだわ》
《ん? リアルで俺等に友達居るんか?》
《居るわ!》
《おらんが、何か?》
雑談ばかりでなかなか次のお題がでてこない。お題が決められない。
《KOYO-さん。将来の夢はYouTuberですか?》
『将来の夢。
私の場合は夢と言うより。目標になるけど……彼の様に歌で誰かを勇気づけられる人になるかな……だからYouTubeにはこだわらないわ。みんなの夢は?』
《楽して稼ぐ。ぐうたら生活》
《すねかじりニート》
《禿同》
《働けニート! 俺は寝ているがw》
堕落した書き込みが続く中。
《私は介護職員目指してます》
《俺は親の後を継ぐために医者目指して勉強中》
《私も友達の為に再生医療の研究者目指して医学の勉強しています》
『お医者さんを目指している人って多いね。驚いたわ。
私の親友も両親の後を継ぐために頑張っているよ』
《お医者さん。いかがわしい響きが》
《お巡りさん。コイツです》
《親友が医者……KOYO-しゃんはお金持ち?》
『私は普通の一般家庭だよ。小さい頃に彼女とは縁があって親友になったの』
《ん? と言うことは……》
《KOYO-の親友は女医さんのたまご!》
《ガタッ!》
《ガタガタ!》
賑やかな時間は続いていく。
そして、このトークイベントを行ったことをきっかけに恩人の彼との活動について、新たな夢が一つ誕生したのであった。
【KOYO-の質問コーナー】を最後までお読みいただきありがとうございます。
この話でKOYO-のトークイベントは終了となります。
初登場から読者の皆様にバレバレ気味でしたKOYO-の正体。この話でもろバレになってしまったような……
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