現在【優太サイド】
今日は暑すぎて日中。死にそうです。
「すず。よろこんでくれるかな?」
3日後に誕生日をむかえる幼馴染みへのサプライズプレゼントを購入しての帰り道。優太は1人つぶやいた。
付き合って三年で進展はキスまでと彼氏彼女が居る男女としては遅いかもしれないが、2人の仲は良好。
今年の大学受験が終れば、この先に……
将来の幸せの為にとお互い勉強を頑張っているのだ。ここ半年、デートもしていない。
……さみしい。
すずを思っていたからなのだろうか、視線の先に彼女の姿。すずの姿に笑みを浮かべた次の瞬間。
「……何で?」
優太の顔が驚きでひきつる。
彼が目撃したものがそれは困惑と絶望をもたらした。
優太の視線の先では。
「じゃあね。れん」
「おぅ。スズも気ぃつけてな」
すずがれんと呼んだ男に別れを告げるとなれた仕草で彼の頬にキスをしていた。
れんと呼ばれた男はそれが当たり前であるかの様にすずの頭をポンポンと手で触り、歩き出す。
「…………」
すずは彼が見えなくなるまで手を振り続けた。
「……ふうっ」
「すず!!」
小さく息を吐き、歩き出したすずに優太は声をかけた。
最後まで読破ありがとうございます。
ストックがあまり無いので更新は遅いです。そして、このジャンルは苦手です。
追伸
連載:冒険者ギルドの試験を受けたら酷い目に。
仕方ないから故郷でスローライフを
目指したら更にヤバイことになった……
どうしよう?
短編:二人の聖女の交流
~神憑り聖女と幽霊聖女の物語~
も。よろしくお願いします。