イラつく理由【明海視点】
前話の転校及び自主退学の人数を修正しました。
2年の人数が3人から2人に変更となります。
私は焦りからイラついていた。理由はすずを裏切った男――優太だ。
優しい私はせっかくすずと話し合うきっかけを与えてあげようと思っていたのに……
優太は浮気を認めることすらしなかった。はっきりとわかったわ。彼はダメねすずとは釣り合わない。女の子を不幸にするタイプだわ。
「その事がわかっただけでも収穫よね」
そう思いながらため息を吐いたのだった。
私は独り席に着いている優太を睨む。彼は私の狙い通り、すっかりクラスで孤立していた。
すずから夏葉さん……いや、夏葉にのりかえた事で印象が悪化していたところで私が動いた結果、クラスの実に8割が憤りを感じていることがわかった。
クラスの選別が完了。
8割の仲間と協力して必ず優太を後悔させてあげるわ。
過去の3人の時よりも遥かに多い協力者に私は手応えを感じて気分をあげる。
以前の3回は協力者を増やす為にいろいろと苦労したわ。
対して、今回は驚く事に優太の親友も参加していた。親友と思っていた優太のグズっぷりが許せなかったのだろう。
優太を孤立させる迄は順調だったわ。
問題はそこから先がうまく行かずに私を焦らすのだ。
クラスの選別が完了した後、私が取り掛かったのは情報の遮断。有名大学を目指す優太にとって、内申点に絡む情報の遮断や操作による提出物の提出モレや期限切れは致命的であろう。
クラスでの孤立と進学への不安やプレッシャーは相当なものとなるはずだわ。
だというのに、彼は私の用意したトラップのほとんどをすり抜けてしまうのだ。
その事実に私は焦る。
早く決着を着けなければ、すずもあの娘の様に苦しむことに……
私は2人の女子生徒の事が脳裏をよぎる。
1年の時の彼女は、彼が3又のヒモ男。2年の時の彼女は彼から付き合っていた時に撮られていた写真をネタに援交を強制された……
私の元カレは別れる直前に情緒不安となり、ふっとしたきっかけで暴力的となった。本当に浮気男はろくなヤツじゃないわ。のさばらせては皆が不幸になってしまう……早くけりを着けなければ……
私は使命感から決意を新たにする。
「まあ、協力者は多い。
孤立を足掛かりに大人達にバレない様に追い込みましょう……
そうそう。夏葉さんにも彼氏を奪うということがどういうことか……しっかりと反省をしてもらわなければいけないわね」
これまでの3人の浮気相手のは他校の生徒であった。同校の生徒に浮気相手がいるのは夏葉が初めてであった。
私は2年に影響力のある3年をピックアップしていく……
それは破滅への一歩であったことをこの時の私は想像さえしていなかった……
イラつく理由【明海視点】を最後までお読みいただきありがとうございます。
今回のお話は、暴走する明海の異常ともいえる浮気男に対する行動の理由については結末で触れる予定でしたが、このタイミングの方が印象に残ると判断してここに持ってきました。
よろしければ、いいね/評価/ブックマーク等の足跡をよろしくお願いいたします。




