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受験勉強していたら幼馴染みの彼女が浮気してた。  作者: タイラ・ヒラ・タイラ
本編
11/59

気持ち

今日か明日の朝方のどちらかで後1話更新します。



次の話を公開したら、閑話を入れるか悩みどころです。




誤字の報告ありがとうございます。

 放課後。

 昇降口で学校指定の上履きから靴に履き替えてから優太は校門へと向かう。



 どうでもいいことであるが。何故、生徒の出入りする玄関口の事を昇降口というのだろうか?


 学校以外での建物の出入口に対しては聞かない言葉だ。昇降口……登り降りする為の段差も一段程度であろう。


 気になりググってみたことがあるのだが、方言のようなもので地域によって昇降口/下駄箱/玄関等と様々な言われ方をしているようだ。


 そして、昇降口の由来については、大量の物資や人が集団で出入りするhatchと言う海軍用語から来ている等の諸説あるようだ。他には校舎の殆どが昇降口の近くに2階へ上がる為の階段があり、その構造から来ている等々……


 調べた限りでは海軍用語説を俺は推す。


 などと昔、調べた事を思い出しながら歩いていると、目的地の校門が見えてきた。

 そこには俺を待つ()()()()()



「ごめん。またせた」

 2人に向かって片手をあげる。

「まだ時間前ですよ。先輩!」

 手を振り返す夏葉。その隣には静。


 静は優太が到着するとペコリと一礼。

「申し訳ありませんが、なっちゃんの事をよろしくお願いしますわ。

 普段は私がなっちゃんの勉強をみているのですが……今回はどうしても外せない用事がありまして」

 すまなさそうに語った。


 夏葉の親友であり友達思いな美少女に優太は微笑み。

「夏葉ちゃんにも言ったけど、俺にとってもいい復習の機会になるから気にしないで……」

「先輩!」

 不意に夏葉は優太の右腕を両手で抱き寄せて、不機嫌そうな声を出した。


 静と挨拶がてら話をしていると、機嫌が一変した夏葉に右腕を引かれ、そして感じる柔らかさにまさかと思いつつ優太は視線を移す。不機嫌そうな顔をした夏葉と目があった。

「静とばかり……ずるい」

 右腕に抱き付き上目遣いで優太を見つめる夏葉。



 夏葉の可愛らしさと右腕に感じる柔らかさに優太は混乱する頭で、『俺たちは()()付き合ってすらいないよな?』などとそんな言葉が脳裏に浮かぶ。

 優太自身はまだ気付いていないが、少しづつ夏葉の存在が徐々にではあるが彼の中で大きくなっていくのだった。


 そして、夏葉も優太とすずが別れた事で、それまでは心を偽り2人を応援していた反動から理性と感情のバランスが崩れ、夏葉自身も驚く程、大胆な行動を無意識の内にとるようになっていた。



「いつの間にか、随分と仲良くなりましたね」

 ニヤニヤと珍しい表情を浮かべて静が見つめ合う2人に言った。

『っぅ!』

 我に返る優太と夏葉。声も無く慌てて離れる2人。

 まるで、じれじれの恋愛小説や漫画を観ているかのような2人に、静は表情が外に出ないように気を付けながら悶える。恋愛小説を読むのは好きだが、やはりリアルは違うと静は思ったのだった。



「では。私は用事がありますのでこれで……」

 そう言って、何故かほくほく顔をした静は歩き出した。優太と夏葉の2人は彼女の姿が見えなくなるまで見送ると。

「じゃあ、そろそろ行こうか?」

「うん」

 2人も歩き出した。

【気持ち】を最後までお読みいただきありがとうございます。


昇降口は執筆していて呼び方をド忘れしてググってみたら地方によって変わる事を知って驚いたので入れてみました。長々となってしまいすいません。


方言繋がりと言うことで。

地元の方言ですが、『じゃみる』ってどんな意味か分かりますか?

答えは次の話の後書きにて発表します。


ヒントは、習字などでよく発生します。

コーヒー等の色の濃い飲み物等でもたまに発生します。お気に入りの物にやるとマジでへこむヤツです。



最後に、面白かったと思われた方。

ご感想/いいね/ブックマーク等をよろしくお願いいたします。

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