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5-31.ハロウィン〜パレード〜

 魔力の質を高める練習を行い、天地と戦う仲間にクレアを加え、盛大に花火をぶちかましまくって怒られまくった俺達は東区の大通りに繰り出していた。

 目的はハロウィンパレードだ。毎年ハロウィンで催されるパレードは風物詩になっているらしく、ちょっと不気味な音楽と仮装者達の怪しい踊りが特徴的なんだとか。

 そんなパレードに参加しながら飲んで食ってを楽しむ一晩は、一度体験したら病みつきになるらしい。

 病みつきとかちょっと怖い。とか思ったけど、折角なので参加してみようという話になったのだけど…。


「マーガレット。俺と言う婚約者候補がいながら、他の男達と仮装を楽しんでいるなんて…そこ迄して俺に嫉妬して欲しいのかい?あぁ、俺の魅力が君にそんな行為さえさせてしまうなんて。」


 こんなちょっと痛い台詞を堂々と言いながら、額に手を当てて大袈裟にため息を吐く変な男に絡まれていた。


「フル、何度も言っていますが私はそう簡単にお嫁さんにはならないのですわ。」

「またまたっ!君のツンデレにはもう慣れたよ!」


 うわー。面倒くさそうに対応しているマーガレットの反応も、返答内容も全てツンデレで収めたよ。

 つーかこのフルって人は何者だ?

 服装も白ベースに青と金の刺繍が入ったいかにも貴族的な服装だし。ハロウィン仮装としては良いけど、普段からこんな服だったら中々にド派手だ。つーか、普段からこの服装なんじゃないか?そうだとしても違和感がないキャラだ。


「ツンデレではないのですわ。私の婚約者候補はここにいる高嶺龍人なのですわ!」

「なっ…!?」


 フルは俺を見て、口をパクパクさせて、目を見開いて、震える声で呟いた。


「ば……バナナが婚約者?」


 来ましたね!バナナネタ!もうこのネタ引っ張られたくないんですけど!!


「失礼な!人間だ!」

「…はっ!そ、そうか。人間か。成程。仮装か。余りにも常識を逸脱した格好だったから、そういう生物がいるのかと思って混乱してしまったよ。」

「んな訳あるか。」


 駄目だ。初対面だけど全然丁寧に対応しようって思えない。


「所で!マーガレットの婚約者候補とはどう言う事だね!?抜け駆けは許さないからな!」


 あ、その話題はまだ続くのね。


「俺は認めてない。」

「そういう問題では無いのだよ!マーガレットが君をそのような対象として認定している事自体が問題なのさ!」

「いや、何もしてないんだけどね。」

「龍人!それは違いますわ。あなたは…私の初めてを奪った男ですの。ポッ。」

「…へ?」


 俺の思考、フリーズ。

 …え?ちょっと待って。俺、無意識で襲い掛かってたって事?いやいや、流石にそんな訳無いよな。


「バナナ…奪ったのか。バナナの分際で奪ったのか!!…いや、奪ったからこそバナナなのか!?未だに手も繋げていない俺への当てつけで、象徴たるバナナの格好をして乗り込んできたのか…!?なんという…策士。」


 ガクシっ!と膝から崩れ落ちるフルを見ながら、俺は真剣に思い返していた。

 ん?フルはどうするのかって?そりゃぁ放置だよ。こういう勘違い君と真面目にやり合ってるだけ時間の無駄だからね。それよりも、俺が襲い掛かった疑惑を晴らさないと。


「…あ。」


 分かったかも。もしかして、マーガレットと初めて会った時の事を言ってるのか。木の上から落ちて胸に顔を突っ込んで、その後にエレメンタルウルフ討伐中に倒れそうになったマーガレットを助けようとして抱きしめた一連の行為。

 …いや、別に初めてとかそういう話じゃぁなくない?つーか、その時は破廉恥男とか言ってたじゃんかよ。


「思い出しましたの?前回、緊急クエストでお会いした時にも言ったから覚えているはずですのに。…忘れたフリをして私をドギマギさせるなんて、流石未来の旦那様ですわっ。」


 待て待て待て!話の展開が急っていうか無理矢理っていうか!?


「この…この…羨ましバナナめ!!その皮、ひん剥いてやる!」


 うわっ!?フルがいきなり起き上がって襲い掛かってきたんですが!?


「ダァ〜ハッハッハ!アホか!真に受けるなフル!」


 ドガぁぁん!!と、轟音を立てて地面に減り込むフル。

 そしてその原因を作った背の高いムキムキな男は再び豪快に笑う。


「ハハッ!龍人と言ったか、フルはやや思い込みが強い傾向にあるからな。勘弁してやってくれ。」

「あ…あぁ。なんか、悪いな。」

「気にするな!友のため、非行を止めるのは当然の事だ。俺の名前はレオ=エランペン。よろしくな。」


 差し出されたデカイ手は所々に傷跡があった。それに、腕の筋肉凄いんですが。コイツ…かなり鍛えてるな。


「よろしく。俺は龍人。」

「おうよ!」


 ガシっと握手を交わす。


「…!?」


 …痛いんですが!?なんでそんなに握りしめてくるのですかいな!?


「…ふぅん?魔導師団選抜のメンバーだから、結構鍛えてるのかと思ったけど…そうでもないか。となると、魔力の使い方が相当秀でてるのか。何にせよ戦うのが楽しみだなっ!はっはっ!!」


 俺の手を離したレオはズバァンズバァンと背中を叩いてくる。


「ぐへっ!?」


 吹き飛んだ。えぇ、文字通り吹き飛びましたとも。マジで力強いんですけど…!?

 飛んでったバナナ。そんなフレーズがあった気がするなぁ。


 吹き飛ばされて激突した壁から皆の所へ戻ると、丁度ハロウィンパレードが開始する所だった。

 ちょっとおどろおどろしい曲が流れつつ、仮装した一団が謎のダンスを踊りながら歩き始めている。新興宗教でしょうか?ってレベルで動きが怪しいんですけど。怖っ。

 そこからは平和だった。いやぁマジで平和。

 皆がパレードに見入っていたから、特に騒ぐ人がいなかったんだよね。俺もやっと周りからの好奇な視線以外から解放されて安心したよ。


 これで東区でのハロウィンは終わり。


 …なんて事態は甘くなかった。


「龍人!私達も踊りに行きますわよ!私達のラブラブな姿を皆に見せつけますわ!!」


 微妙に怪しいカップルダンス集団がやってきた事でマーガレットのスイッチが入ったのだ。


「えぇ…。」

「恥ずかしがらなくて良いのですわ。私が優しくダンスのリードをしますわ。その最中にチュ…なんて合ったら幸せですわね。」

「えぇ…。」

「もう!いきますわ!」


 渋りまくる俺が照れていると勘違いしたマーガレットは、俺の腕を掴むとグイン!と引っ張ってダンス集団の中に引き込んだのだった。

 いや、あのね、バナナの格好が躍りにくいんですよ。


「あら。龍人は意外にダンスが上手ですわ。」


 俺の手を握るマーガレットの柔らかい手が微妙に恥ずかしい。つーかそれ以前に、この格好で踊るのが恥ずかしい。

 こんな事になるんだったら社交ダンスでも習っておけば良かった。せめて「あのバナナダンス上手すぎるんだけど!?」だったら、別方面で目立てたのに。


「……ん?マーガレット。」

「どうしました?」


 …顔が近い。ダンスをしているからではあるけど、近い。


「あのゾンビコスプレの男、様子がおかしくないか?」


 俺が視線で示したのはパレード観客の1人だ。ゾンビコスプレの時点で様子はおかしいんだけど、何というか…虚ろな目をしているような。


「そうですか?寧ろゾンビコスプレを極めているとも見えますわ。」


 クルッと回ったマーガレットが腕の中に飛び込んでくる。半強制的に腕でマーガレットの体を受け止める。柔らかい感触が腕に…。視界の外でハンカチを噛んで悔しそうに「キー!」としているフルの姿が見えたけど、俺は突っ込まないからな…!

 にしても、ゾンビコスプレを極めたからといって、あそこまで虚ろな目をするか?精神異常者にしか見えないんだが。


「龍人…それよりも私だけを見て欲しいですわ。今は、私と貴方の2人だけの時間ですわ。」

「お、おう…。」


 面と向かってそんな事言われたらドギマギしちゃうじゃないか。

 それからもマーガレットと踊りつつ、ゾンビコスプレ男をチラ見していると…ダンスミュージックが終わったタイミングでゾンビコスプレ男が動き出した。尚、俺はマーガレットと胸をピッタリ合わせたフィナーレポーズを取っている。これ、バナナコスプレしているのを非常に後悔する体勢なんですが。バナナの皮が分厚いから感触がイマイチだぜ畜生!!


「くそ、クソ、クソ…!」


 ゾンビコスプレ男は恨みがましい顔でブツブツと呟きながら、ダンスを踊っていた俺達の間を縫って通りの中心まで歩いていく。

 足取りが覚束ないな。酒でも飲んで酔っ払ってんのか?

 明らかにおかしい様子の男だけど、警戒してんのは俺だけっぽい。他の人達はパレード演出の1つと思ってるのか、期待した視線を送ってんだよね。


「俺が…俺のどこが…!?」


 ゾンビコスプレ男は通りの中心で足を止めると、正気のない視線を周りにいる期待を込めた視線を送る人々に向けた。


「全て潰してやる。」


 ゾンビ男の腕輪が光り輝き指がパチンと鳴らされた。

 次の瞬間、宙に現れたのは…大量の岩だった。直径30cmはある岩の群れが浮遊する。


「マーガレット、コイツはヤバいだろ。」

「そうですわね…。」


 突然の岩出現に反応出来ない人々を睥睨しながら笑みを浮かべたゾンビコスプレ男は、薄らと横に長く裂けた口から低い声を漏らす。


「潰れて死に晒せ。」


 岩が降り注ぐ。


「ふざけ…!」


 魔法陣の並列励起で岩が降り注ぐ範囲に物理壁を展開する。ハロウィンにリアルハロウィン状態にさせるかっての!!


「龍人!ナイスですわ!」


 俺の横では真っ白な弓を構えたマーガレットが光矢をゾンビコスプレ男へ放っていた。


「ちっ!俺の邪魔を…するなぁ!!」


 ゾンビコスプレ男は岩を操って光矢を防ぐと…本当にゾンビみたいな気持ち悪い高速移動で迫ってくる。…え、この人健常者じゃないのかな。マジで気持ち悪いんですけど。言うなれば死の空間的なゲームの黒い化け物みたいな動きなんですが。


「マーガレット危ねえ!」


 ゾンビコスプレ男とマーガレットの間に割り込み、夢幻でゾンビ男の岩を装着した腕の一振りを弾く。


「龍人…!私の為に!!??」


 おいおい。何か勘違いをしている気がするのは気のせいか?普通に助けに入っただけなんですけど。


「くそぉぉ!!邪魔をするなぁ!腐れ○ッチはこの俺がすり潰す!!」

「うるせぇよ変態。」


 ちょっとイラッとしちまった。コイツ、完全にイカれてやがる。マーガレットを○ッチとか失礼だろ。ちょっと本気出しちゃおう。

 夢幻の刀身を中心に魔法陣を直列励起する。顕現するのは雷撃。

 ちょっと前まで良く使っていた魔法陣剣士のスタイルだ。流石に東区で龍人化【破龍】を使うのは手の内をお披露目し過ぎだからね。


「な、なんだその魔法!?」


 ゾンビコスプレ男は魔法陣を展開した俺の魔法に目を見開いている。そう言えば、俺の使う魔法陣展開魔法って珍しいんだっけ。南区ではもう皆が慣れてるから、特別な反応も無いし…完全に忘れてたよ。


「お前には関係ないな。取り敢えず、黙っとけ。」


 雷撃を纏った夢幻を構え、斬りかかる直前にゾンビコスプレ男の足元に魔法陣を展開してシャワーを発生させる。


「冷たっ…!?み、水?」


 足元から噴射された正体が水だと気付いたゾンビコスプレ男は疑問の顔をした直後に、戦慄のそれへと変化させる。

 まぁそうだよね。水に濡れた状態で電気に近寄るのは危ないもんね?


「しっ!」


 口から鋭い息を吐きながらゾンビコスプレ男に3連撃を叩き込む。


「グゲギャギャギャギャギャ!???」


 斬撃を受けつつ直列励起で威力を引き上げた電撃によって全身をガクガクと震わせ、ゾンビコスプレ男は体から煙を上げながら沈黙した。

 具体的には白目を剥いて仰向けに倒れた。手足の関節の曲がり方がマリオネット人形みたいになっておりまする。

 うん。さっきよりもゾンビみたいになっちまったな。

 全く…こういうイベントを台無しにしようとする輩は本当に良くないと思うよ。

 なぁんて考えていたら、後ろからハグされた。


「龍人!!私のために体を張って…そして倒してくれるなんて感激ですわ!!もう…この気持ちは抑えられませんの!」

「ちょっ…!待てって!!」


 激しいハグで背中に柔らかい感触がムニムニと押しつけられる。バナナの皮越しでも感じるこれは…ヤバい。


「やめられませんの!私はもう龍人のものですわ!」


 勝手に変な宣言するなし!

 マーガレットを引き離そうとしていたら、周りの人達が騒ぎ始めた。


「あのバナナ…強いぞ。」

「あぁ。俺達の事を助けてくれたよな。」

「バナナだけどカッコよかったわ。ちょっと感じちゃったかも。」

「おいおい。あのバナナ、公衆の面前で美女とイチャついてやがるぞ。」

「なんて自由なバナナなんだ。けど、今日の主役はあいつだろ。」

「あぁ。バナナを中心に、パレードを再開するぞ!!」

「「「おう!!」」」


 …え?ちょっと待って。最後の言葉、聞き捨てならないんですが。


「マーガレット。俺は逃げ…ガフっ!?」

「バナナを運べ〜〜!!」

「あぁ…私と龍人を引き離さないで欲しいのですわ!」


 こうして俺は東区の人々に拉致され、ハロウィンパレードの主役に抜擢されたのだった。

 具体的にはハロウィンパレード行列の中央に配置された巨大カボチャの上で踊り続けるという…名誉ある役を与えられた(俺的には押し付けられた)のだった。

 いや、マジで踊り続けるとかかなり辛かったんだからね?


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


 龍人が東区の人々に連れて行かれたのを少し離れた場所から見ていた南区の他メンバーは、無言で1つの協定を結んでいた。

 それは「龍人の事は知らないふりをしよう」というもの。もし、ここで龍人の仲間として周りの人々に知られたら…「主役の仲間は主役の周りで踊るべきだろう!?」と拉致られそうな気がしたからだ。

 因みに、マーガレットはちゃっかり龍人の隣に運ばれ、龍人と一緒に手を振ったり踊りを披露している。

 龍人とマーガレットがちょっとアクロバティックな動きをするとパレード参加者が盛り上がっているのを見ると、あの場所で踊るのはある意味で1つのトランス状態になれそうではあるが…。


「私は行かないわよ…。」


 火乃花は静かに決意の言葉を口にする。龍人の隣に行きたいような気持ちもあったのだが、流石に大勢に見られている場所で踊るというのは火乃花には恥ずかしすぎて出来なかった。


「私…行こうかな。」


 しかし、火乃花の隣に立っていたクレアはどちらかというとやる気のある呟きをしていた。まさかの強敵出現に火乃花はギョッとした表情でクレアに視線を向ける。


「クレア?」


 火乃花は思わず突っ込んでしまう。クレアは普段は優しいお姉さんのような雰囲気を纏っているのだが、ふとした場面で案外イケイケなノリを見せる事があるのだ。

 もしかしたら、格闘術に関しては相当な腕前であるから、それなりに荒い気性を内側に秘めているのかもしれない。


「あ…ごめんね。ちょっと楽しそうだなって思っちゃって。折角ハロウィンパレードに参加してるんだから、私も楽しく踊っても良いかなって。」

「凄い順応性ね。私は…やっぱ無理かも。」


 クレアの楽しまなきゃ発言に火乃花は「やはり強敵」と思ってしまう。

 どう考えても、楽しむだけが目的だとは思えなかったのだ。


(ちょっと待って私。何を考えてるのよ。いやいや、そんなんじゃないから!)


 そして、火乃花は自分の考えがやや嫉妬よりな事に気がついて、慌てて心の内で否定を始めるのだった。

 女性2人がそんな水面下でのバトル?のようなやり取りをしている横では、ルフトを始めとしたメンバー達が静かに盛り上がりを見せていた。


「俺っち、龍人と踊ろうかな!そうしたらまた変な奴が踊ってくるかもしれないしっ!」

「ニシシ…!私も踊るよ!こんな目立つ場所で踊れるなんてそうそう無いんだよっ。私の星形光魔法で辺りをキラキラの幻想的な雰囲気にしてあげるんだよっ。」


 ちょっと違うベクトルでやる気を出し始めたスーパーマンコスプレルフトといつも通りの魔女っ子コスプレミラージュ。


「私は静かに見ていますの。踊るよりも観察が良いですわ。」


 いつも通りマイペースに観客側を決め込む魔女っ子コスプレルーチェ。


「遼は龍人と一緒に踊ったら?そんなあなたを優しく見守る私なのよ。フフっ。」

「えぇ…俺、観客側で良いんだけど。」


 何故か遼を踊らせたがるウサギコスプレマリアに、渋りまくるドラキュラコスプレ遼。


 皆が皆それぞれの場所でハロウィンパレードを満喫?しているのだった。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


 余談ではあるが、翌日11月1日に「東区のハロウィンパレードにバナナ現る!強力な魔法で異常者を撃退し、今年のハロウィン主役の座を射止めた。このシンデレラバナナの正体は依然謎に包まれている。」といったニュースが流れた。

 そして、このニュースを見た龍人が頭を抱え、一緒に東区に行った者達がニヤニヤと龍人にちょっかいを出したのは言うまでもない。

 因みに、1番力をこめてガッツポーズしていたのは遼である。

 その遼に対して龍人が殺意を覚えたのは当然である。


 更に言うと、マーガレットが「このバナナコスプレをした人が私の婚約者高嶺龍人ですわ!」と言いふらし、その噂が南区にまで届き、バナナコスプレの正体が龍人だと南区の人々にすぐバレたのはまた別の話。

 龍人が羞恥心の余り、学校の授業が終わったら自室に2日間ほど引きこもったのも、また別の話である。


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