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XI 紙から出来る二酸化炭素削減法

 私達が毎日使っている紙は植物から作られています。

 ですから紙を余計に使えば、日本や世界の森林をどんどん減らしていくことにつながります。

 森林が減っていけば、吸収される二酸化炭素の量は減り、大気中または海水中の二酸化炭素濃度は上がる一方だということが容易に想像出来ると思います。

 これを裏返せば、紙を節約することで、二酸化炭素の削減や、森林の保護に貢献することが出来ます。


 結論から言いますと、A4の紙1枚を完全燃焼させると、計算上では二酸化炭素は約5.1g排出されますので、可燃ごみに出す紙を1枚減らせば、約5.1gを削減出来ると考えることが出来ます。


 計算法は次の通りです。


 上質紙の炭素含有率は40.3%です。(Yahoo! JAPANで検索)

 これをもとにすると、上質紙100gを完全燃焼させると、40.3gの炭素が燃えたことになり、二酸化炭素は40.3×44÷12≒147.8gになります。

 A4サイズの上質紙1枚(重さを3.5gに設定します。)の場合では、その中に含まれる炭素量は3.5×0.403≒1.4gになります。

 1.4gの炭素を完全燃焼させると、二酸化炭素の排出量は1.4×44÷12=5.1gになります。


 新聞紙(中日新聞)の朝刊では、20日分の量を合計したら674ページ、重さを量ったところ約3.3kgになりました。

 新聞紙の炭素含有率を上質紙と同じと仮定した場合、3.3kgの中に炭素は1.33kg含まれています。

 これを完全燃焼させると、二酸化炭素の排出量は1.33×44÷12=4.88kgになります。


 紙1枚では削減量はわずかですが、新聞紙20日分ではかなりの量になります。

 そしてそれを、私達みんなでこつこつと取り組めばかなりの量になると思います。

 また、紙の原料を輸入している国々の森林保護にもつながると思います。

 私達が使っている紙の原料は、様々な国から輸入されています。

 その中で、第1位はオーストラリアです。


 私は数年前、長距離バスでオーストラリア国内を旅行してきたことがあります。

 その時、窓から見えた景色には、一面に大草原が広がっており、森林はそれほど多くは見かけませんでした。

 実際、国土面積に占める森林の割合は約20%です。

 インターネットで調べたところ、今オーストラリアでは森林が急激に減っており、大きな問題になっているそうです。

 私がかつて窓越しに見たことのある木々も、もしかしたら、もうなくなっているかもしれません。

 私達が紙を使い続けることが、森林が減っている要因の一つになっていることは間違いないことでしょう。

 他国の事情も知らないまま、ただ紙を使い続けるばかりではいけません。

 紙1枚からでも、二酸化炭素の削減に貢献することは出来ます。


 ずっと前ですが、私は本で「樹齢15年の木から、紙はわずか700枚しか作れません。」と書いてあったのを見たことがあります。

 つまり、発想を変えれば、私達の手で紙を700枚削減すれば、樹齢15年の木を1本保護出来ると考えることが出来ます。

(注:紙のサイズが書いてなかったため、どれくらいの大きさの紙を700枚削減すればそうなるのかは不明です。ご了承ください。)

 ぜひ、多くの方々のご協力をお願いします。

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