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1.転生令嬢

初めての作品です。不備がないよう気をつけていますが、不快な想いをする方がいらっしゃったらごめんなさい。

「あのクソ女!」


自室に戻ったローゼはいつにもなく口汚い言葉で罵った。

ローゼは貴族の子息、令嬢が通う王国随一の名門校の最高学年である。卒業と同時に社交界へとデビューを果たす子ども達。学園は子ども達へ学生の平等をうたっている。表向きは。


しかし、一度入学すると気付くのだ。ここは社交界の延長であると。

ローゼは金色に輝くロングヘアーと薔薇色の瞳をもった美しい少女だ。どこか人間離れしたお人形のような雰囲気ときつめな目元、そして何より政界の静かなるドンと名高い侯爵のご令嬢であることから、他の学生からおそれられている。美しさと畏怖から、いつしか学園では二大姫君のひとり「薔薇姫」と呼ばれるようになっていた。


しかし、ローゼの中身は入学と同時に現代の日本から転生したことを思い出した普通の女子高校生だ。


「薔薇姫?は?ロマンチック気取りかよ。恥ずかしすぎ。しかもローゼで薔薇姫とかセンスもひねりもなさすぎなんですけど」


心うち毒づきながらも、ひきつりそうな表情を扇子で隠しつつ微笑むのだった。そんな表情でもローゼは美しく、残念ながら冷めた雰囲気とマッチしてしまうのだった。


そんな冷めた中身女子高校生なローゼが激昂していた理由。それは学園祭後のダンスパーティへ遡る。学生たちが高揚したムードのなか、後夜祭であるダンスパーティが開かれた。

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