一話
僕達は、あれから2日程歩き、ようやく、街の城壁と思われる壁を見つけた。この世界は、西洋風なのかな……?と思う。途中、オークやゴブリン、コボルトと思われる魔物を討伐し、証拠品となる魔石を回収し、オークの肉は焼いて食べ、他は燃やした。
「蓮くん、あれが街みたいだね?」
「そうだね。結構歩いたからね。早く着いて、どこか泊まってゆっくり休もう」
「うん!」
「ここは、アークシティだ。君達は、身分証明となるものを持っているかね?」
門の前に着くと、衛兵のおじさんが尋ねて来た。
「いえ、持ってません」
僕は答えた。
「それならば、ギルドで身分証明となるカードを作って来なさい。名前は……?」
「レンとマユです」
「レンとマユね。こちらが仮の通行証だ。後、通行税として、2銀貨ずつ納めて貰うことになっている。ギルドカードを作って貰えば、通行税は納めなくて良くなる」
「わかりました。ありがとうございます」
僕は4銀貨を渡し、通行証を受け取った。
「それじゃ、早速、ギルドに登録に行こう」
「うん!」
僕達は、早速ギルドに向かった。
「ギルドって、やっぱりテンプレ通りだと、先輩冒険者が新人冒険者に絡んで来るんだよね。特に、僕は真侑みたいな少女を連れているからさ」
「うん……、まあ……、そうだよね……。でも、向こうから仕掛けて来る迄待たないとダメだよ? 正当防衛にならないから」
「そうだね。そうしよう。」
僕達は、話している間に、ギルドに着いた。