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再会


このお座敷はとにかく盛り上がっている。

金比羅船船などいくつかゲームをしたときなんかは、うるさいくらいだった。

学校の打ち上げのようで、楽しい。


「あや乃ちゃん、さっきの三味線と唄、本当に素敵だったよ」


と、藤堂さん。


「おおきに」


こうしてわざわざ演奏を褒めてくれる人なんてほとんどいないからかなり嬉しい。


「いつ三味線と唄始めたの?」


「四つの時どすね」


「そんなに小さい頃から頑張ってるんだ……。かっこいいなあ」


このくりくりとした目と、ばっさりと生えたまつ毛が可愛らしいこの男は、どうやらかなり気がきくみたいだ。



「失礼します」


政友さんの声がして、襖が開いた。

女中さんを連れて開いた食器を片付けに来たようだ。


私も机の上をまとめる。


ここの置屋の主人が私たちのところへやって来た。

私は藤堂さんと政友さんをどうしても交互に見てしまう。

胸がおかしく高鳴るのがわかる。


一瞬、二人の視線が重なったように見えた。


じっ、と見続ける藤堂さん。

そして、目を伏せた政友さん。


いつも堂々としてる彼が、こんなに辛そうな顔をするなんて。


気まずい時間がすこしだけながれて、部屋から政友さんは居なくなった。



「あや乃ちゃん、少し聞いてほしい話があるんだけどいいかな」



藤堂さんが何を話すのか、だいたい予想がつく。

私は、息をのんだ。



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