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おめでとう




「小晴さん姐さんの妹さんの千晴さんのお見世出しです〜」


玄関にはたくさんの人からのお祝いが飾ってあって、置屋の外には芸妓デビューを一目見ようと多くの人が待機している。


先に男衆さんと外に出た千晴ちゃんのあとに私も続く。



「こと乃さん姐さんの妹さんのあや乃さんのお見世出しです」


私を引いてくれるお姉さんのこと乃さん姐さんと、男衆さんである政友さんのあとをつく。



「おめでとう」



そう声をかけてくれる人たちの中に、よく知っている人を見つけた。


谷さんだ。



なんだか、嬉しかった。


事情はずっと違うにしても、おなじように地元から離れて生きる人から応援してもらっている。


私も、彼の背中を押せるように頑張ろう、と思った。




政友さんの下駄の音と、姐さんの草履の音が聞こえる。


にわかに風が吹いた。


びんつけ油の香りがする。


空を見上げてみた。


雲一つない青空に、切なささえ覚えるくらい、それはそれは優しい色をしていた。




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