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……END
白雪姫は王子と結婚しました。
これも運命?
いえいえ、謀?
誰にも分かりません。
神様でさえも。
すべてを知るのは……魔女。
この世界……絵本の『白雪姫』を操る女。
「ふふ……これでいいんだ。これで」
魔女は鏡を見つめながら、笑いました。
「ふふ、あはは……やっと、やっと!」
そう。
やっと、『白雪姫』の世界を正しい方向に導けた。
絵本の世界『白雪姫』は終わったのだ。
私の役目は……終わり。
すべてが、終わったーー。
「貴女様は?」
どこからか声が聞こえた。
聞き覚えのある男の声。
「貴女様は、これで終わってしまってもよろしいのですか?」
目の前から聞こえる。
光の差しているだろう扉の向こうから。
「絵本は終わってしまっても、白雪姫の世界は終わっていません!」
勢いよく、扉が開く。
背に光を浴びて立っていたのは、あの男。
「狩人よ……。戻ってきてくれたのか……」
「はい、魔女様。ただいま戻りました」
息を切らしながら、狩人はゆっくりと微笑んだ。




