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“ひ”の中の赤雪姫

太陽が昇って……



暑い……



いや、違う。



熱い……!


後ろを振り返った。


城が燃えている!!


何故(なぜ)!?




《火だるまの》




「ねーえ、狩人さーん!」


「ッ!? 赤雪姫!!?」

庭に出ていたのではなかったのか。

城のてっぺんの窓から顔を出して、元気よく手を振っている。


「ここからねー、お日様が見えるよー!」


「赤雪姫!! 早く逃げて……」

逃げる? この火の海の中を? あんな小さな体で?

無理だ。出入り口は完全に炎に包まれた。


ーー私が行けばいいじゃないか。


マントで体をしっかりと包み、覚悟を決めた。




その時だ。

燃える城を見る、人の影があった。

見覚えのある顔。それは、かつてこの城にいたーー騎士。




《騎士が》




笑っていた……。

「復讐……だ! 赤雪姫」




《私に》




奴の姿と声は、炎にかき消されてしまった。



赤雪姫の声が聞こえてくる。

「狩人さんにも、お日様見えてるー?」


「姫! 城が燃えています! そこでじっとしていてください! 私がそちらに行き、」


「その場所からじゃ見えないよ? もっともっと下がらなくちゃ!」


姿が……見えなくなった。




《剣を向けた》

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